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理恵の部屋


[107] 津波
詩人:理恵 [投票][編集]

波は一切見ていない
それがどんな色だったのか
どれほどのたうち回っていたのかは
知らない

だけどすべてを飲み込んで
すべてを無にして
きっと私の背後にいたのだろう

ただ、逃げ惑う人々を追いかけた
振り向かなかった
ただ一人で、ただ逃げていた





たどり着いた先に、あなたたちを見た


「みんないる」
と、思った


これから何が起こるかわからないけれど
背中の惨状を乗り越えよと言うのなら
手を伸ばしてもいいだろか
君たちが
手を伸ばすべき相手だろうか


迷いながら
拳が震えるのを感じてる






2018.1.31

2018/01/31 (Wed)

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