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理恵の部屋


[106] しあわせ
詩人:理恵 [投票][得票][編集]

雪が溶けた
手のひらで

何もつかめない気がした
何も残らない気がした

踏みしめた足跡に
黒い粒が顔を出す

手は白い雪をかすめて
足は躓く石を見つけただけ

息を吐いたら
目の前はかすんで

かじかむ手を
暖める勇気もなくて

ただ、悲しくなった。






2018.1.23

2018/01/23 (Tue)

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