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理恵の部屋


[139] 白鷺
詩人:理恵 [投票][編集]

冷たい川に、一人ぽつん。
歩き始めた赤ん坊が指さして
隣で母が笑ってる。


毛布に包まれたいような日に
冷たい風に吹かれても
ちらつく雪にさらされても
なぜそれほどまでに大きいのか


足元でついっと泳いだ鴨が
楽しげに列をなしてても
きみは一人羽ばたいていく


もっと北の大地では
丹頂鶴が鳴くという
飽くなき夢はそこらじゅうに
散らばっていて


小さなものは大きなものに憧れて
大きなものはより大きなものに憧れて


私たちはそれに見とれてる


そして雪が解けた頃
きみはまた、飛んでいく


日本のどこか
世界のどこか


丹頂鶴のそのように
自分の求める声を響かせて




2019.11.25
2020.12.16 一部編集及び投稿

2020/12/16 (Wed)

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