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理恵の部屋


[148] これは詩ではない、詞である。28
詩人:理恵 [投票][編集]



ふわりと浮かんだ白い雲を見てた
気づいた君は少し肩を突っついた
ノートのすみっこにめちゃくちゃな似顔絵
笑ってバレて怒られて二人目配せした

放課後 部活の音に紛れて履き替えた靴
一人で正門を潜る そんな時にも

教室の窓から
君の呼ぶ声を思い出すよ
もう戻れはしないあの日を
胸の中に刻んで

2度目も3度目も桜が咲く頃は
教室の中が少し変わっただけだった
同じ屋根の下黒板に向かった
終わりのチャイムは君との時間の始まり

いつでも隣にいること それが当たり前になってた
今年の桜はいつもと違う春の訪れ

胸に飾っている
花が笑いかけているよ
もう戻れはしないこの道
踏み出した今日の日

教室の開け放した窓から 足早な春風が抜ける
終わりのチャイムが最後の校舎を包んでく

またどこかで会おう
涙目の君が笑うから
僕ももう泣いたりはしない
その日まで笑顔で





2019.2.9.

2021/02/19 (Fri)

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