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理恵の部屋


[151] ジャスミンの香りに誘われて
詩人:理恵 [投票][編集]

さらりと晴れた青空は
秋の気配を連れていました


知らぬ町のバス停で
ふわりと揺れた白い花
香るままに誘われて
カフェの椅子に腰かけて


ピアノの独白を聞きながら
ベランダで揺れるハンガーの
乾いた音も歌になる


針の壊れたコンパスを
ふと思い出した夕暮れ時
なくした路(みち)に戸惑っていた
ひつじ雲も泣き止んで


カップに漂うやすらぎが
じんわりと身体に染み込んでいく





2019.11.25.

2021/03/26 (Fri)

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