ホーム > 詩人の部屋 > 阿修羅の部屋 > 粉雪

阿修羅の部屋


[186] 粉雪
詩人:阿修羅 [投票][編集]

舞い降りる刹那

淡い粉雪

地に落ちて

溶ける瞬間

其れが滲んだのか

あたしの視界が
滲んだのか

判らなくなる



絶望の果てに
信じた希望は

あたしを担う
何かになっただろうか


触れた手も
いつか遠くなる

その日


あたしは一体
何を想って
生きるだろう



遠くなる背中を
想っても

遠くなる ばかりなら



いっそ

いっそこのまま

2007/08/10 (Fri)

前頁] [阿修羅の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -