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阿修羅の部屋


[19] 何とか、記念日
詩人:阿修羅 [投票][編集]

変わってしまう、というのは

簡単なことで、

それは僕や、

君の意思なんて

関係なく、歯車のように廻っていく


忘れ去られるわけではない、のに

どこか、なにか、


繋ぎとめておきたい何かを

手離す、その瞬間に

ぴりり、とした痛みを

感じるだけです


愛していた、この人も

微笑っていた、あの人も

全て、全て、

想い出に変わる、その日


涙を流した長い夜も、

瞬間に変わる


――人とは、
    忘れゆくもの


誰かが云ったね、

見つけた光も、いずれは離れる


やっぱり誰かもそうであった

そして、あたしもそうであった


哀しい、ことに。


救われないと、信じきった先に

視た光



今このときに、

貴方に愛してる、を


あたしと、貴方だけは変わらない、


それだけを信じて、



愛することを

  ここに誓います



 隣にいる貴方へ、




H17.9.18

2005/09/18 (Sun)

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