泣いて、いた
届かない先に
光を求めて
泣かないように、した
それが全てだったから
泣けなく、なった
もういつの事だったか
思い出せない程に遠く
歪んでしまった其れ
千切れてしまいそうなのを
辛うじて繋いでいる
一本の綱を渡る行為にも似た
踏み外した先は
奈落の底
見えなくなっていた
見えなくした、
だけかもしれない
己を少し、弄ぶような
深みにはまった境目が
解らなくなるくらいの
いつぞや流れ落ちた
私の血液が
唾液を介して還ってくる
解らなくなってしまっていた
始まり、は何時から
2007/12/21 (Fri)