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阿修羅の部屋


[236] 現実から逸脱していて、それ故に
詩人:阿修羅 [投票][得票][編集]


なにかに成りたくて

足掻いていた

なににも成れないのに


偽った

そうすればどうにか

近づける気がして


消えてしまう、

気づいたときには遅くて

いつだって、こう

伸ばした手は届かない



泣いていた、そんな感覚は

もう遠くて

それが出来てたほうが

きっとしあわせだった



わたしが、いない

うるさいよ


いつだって、

よく解ってる



聞きたくない

見たくない

言いたくない



歌って いた


繋ぎとめる術なんか

いつだって 知らない


だきしめすぎて

壊れてく



わからなくなる



わたし、を

確定してくれ だれか


たっていられない



わたしは わたしにしかなれない

わかってる


自分に確証がない

責任がもてない


愛して くれと


隅でいつだって

怯えている



それだけ

ただ、
それだけ

2012/01/28 (Sat)

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