詩人:阿修羅 | [投票][編集] |
冷えて澄み切った空気を
肺一杯、吸い込むことで
煙草、とやらの代わりに
してみる真冬の、寒い日
淀んだ中身が、少しだけ
綺麗になる気がしている
そんな、蒼い澄んだ感覚
夜はいつだってすべてを
誤魔化すから、息をして
いられる、明るい時より
今でいいのか、自問自答
答えは、わからないまま
とりあえずな感情入れた
ごちゃごちゃのままの箱
閉めかけた蓋が開いても
今だけは、見ていられる
君をすきだと、言っても
誰にも届かない、私だけ
夜霧のなかに消えていく
元々相容れなかった、と
皮肉を混ぜてわらっても
微かに照らすのは星と月
私は今ひとりでいられる
何もかも見えなくなる夜
いつだってそれは、私の
味方でいた、目を逸らす
今も未来も覆い隠して、
深呼吸すれば、きれいに
なれる気がしてたんだよ
気がしてただけ、だけど
いつだって、夜に希望を
抱いて、朝日から逃げる
君の声がすき、心地よい
聞こえた気がして、心が
絞まる、感覚。死ねるよ
ここで、ゆっくり命の灯
消してしまいたい、蒼く
呼吸を浅くして、視える
妄想のなかの君、お別れ
さよなら、哂って逝くさ
なんて、深く吸ってまた
眩しい、朝が来てしまう