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阿修羅の部屋


[252] 。みなも minamo みナも みナモ
詩人:阿修羅 [投票][編集]

いきたいけど死にたい

何かを殺したくて

ゆるゆると首がしまる感覚が

ずっと、ずっと離れない

息を吸った

あおいあおいそこにあるのは

わたしだったぬけがら


足かせをつけたまま

しずんでゆくうなぞこ

さあ、どこへゆけるのだろう

わたしはいつだってわからないまま

なきつづける

なげきつづける

届かない光を

明ける朝を

幾度となく見送って

こきゅうをする、呼吸をする

ただ絶え間なく

浮かんでゆく、いろんなものを見送って


愛したいけど、壊したい

曖昧な感覚をさまよって

こぼれ落ちていくあなたのかけら


拙い言葉で歌う

もはや何にもなれない

それを知っているから

わたしは何で在れる ?

誰にともなく問うた

見上げた 水面(みなも)がこんなにも眩しい

わたしは何で在れるだろうか

教えて


藍色に沈んでゆく

膝を抱えて

ふかく、息を吐く

わたしは、遠く眠るのだろう

すべてを、置き去りにして


誰にともなく歌う

さよなら、さよなら

ひとかけらで良い

覚えていて

わたしという、何かが居たこと

さよなら、さよなら

息をした、わたしがいたこと

水面を見上げた、わたしがいたこと

あなたを愛した、わたしがいたこと

さよなら

2013/08/20 (Tue)

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