ホーム > 詩人の部屋 > 阿修羅の部屋 > ともしび

阿修羅の部屋


[5] ともしび
詩人:阿修羅 [投票][編集]

揺れるさざ波は


光を返して




涙で霞んでしまった視界には





もう何も映らぬと云うのに






色を失った周りだけが





すごい速さで駆け抜けて






残した記憶だけが





痛く響いた







優しさを求めたあたしとは裏腹に






氷雨ばかりが降り注ぐ







冷えきった躰にもう一度






灯火をくれるのは






貴方、だと信じて良いですか







貴方の温もりになら、もう一度





触れて居たいと思う






世界が色を失ったとしても





貴方が居るのならば

2005/05/31 (Tue)

前頁] [阿修羅の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -