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阿修羅の部屋


[57] 空白
詩人:阿修羅 [投票][得票][編集]

流れていくのは、幻か

薄れていく存在に手を伸ばしても
届かない事を知る


涙はその他のなにものでもない

吐き出せても

同情をかっても

僕を救うものにはならない

ましてや、
抱きしめるものになんか


部屋の隅で泣いている
見つからないように

声を殺して泣いている
気付かれないように


その癖が、ついてしまった


感情表現がうまくいかない

もどかしくて、苛々して

何かを利用したくなる

甘い言葉に弱くなる

嫌いだ

私も、お前も



依存、は何も生まない

だとすると、此れは愛ではないのか


言えない

こじれるから


しんどくなるから

黙っていよう


私、は私だ



ただ、それだけは誰も

入り込ませないように

2006/01/29 (Sun)

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