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阿修羅の部屋


[80] 過去と
詩人:阿修羅 [投票][編集]

満ちてく部屋の隙間から
あたしに届く眠気は
少しのもので
貴方を夢見ながら
もしくは見ていると
思い込みながら眠りに
つくのがあたしの
唯一のしあわせ

揺らいでいたのは
貴方の優しさへ、でした
自然に沸き起こる気持ちを
上手に認められなかった頃
私はゆっくり
動き始めていた
終わり、と始まり、へ

死、という言葉で
がんじがらめにされた私は
何度も、なんども
吐きそうになりながら
倖せ、を生きていた

玩具のように抱かれた私は
なかなか上手く
哂えていて、
簡単に アイシテル を吐いた

ゲームのような感覚を
望まないと一昨日
私に云ってくれた貴方は
私にとっては遠すぎる程
綺麗な人でした

目の前が、明るくなるのは
久しぶりだった事を
覚えています


愛してる、が未だ言えないのは
大切にする事を
覚えたからだと
私はつよく、強く思います



だから、かな

もう少し、と甘えてられない


私はわたしで
キリつけないと

2006/06/13 (Tue)

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