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Takの部屋


[16] 未来のかけら
詩人:Tak [投票][編集]

静かな町並みにカラスの声響く
歩きながら考えた君のこと
心から人を好きになれないと
泣いてた君をぎゅっとできなかった

今日が終わると同時に明日が始まる
微かな願いはまたきっと夕闇へと消える

手をつないで歩き出した
僕らは未来をずっと探してた
ただ愛しいだけじゃ見つからなくて
少し 悔しかった あの頃を思い出してた

静かな部屋の隅に悲しい闇
寝転んで考えた君のこと
胸が苦しくて涙が出なくて
からっぽになった僕の心

いつまでたっても変わらないままでいる
あとどれだけ日が沈めば変わるの?

手ぶらのまま走り出した
理由もなくただ足が動き出した
後ろを悔やむだけじゃ進めなくて
先を見つめてみた 夕日の向こう側を

日が落ちて 暗くなって
息切らして 気がついた
あの日描いた未来のかけらを
拾い集めなきゃいけないなって

2005/08/09 (Tue)

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