詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
別れが哀しいから
泣いてるんじゃないんです
あなたと過ごした ここ数日が
とても 楽しくて
喜びが 大きすぎたから
私にとって
思ってもみないほど 幸せ過ぎた
その証拠のようなものだから
どうか お気になさらずに
ありがとう お元気で
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
何年も一緒に
暮らしてきたのに
どうして 分かり合えないんだろう
いったい なんのために
同じ家の中にいるのか
心を閉ざした うわべだけの関係
いつからだろう
冷え込んで ギスギスした空気
我が家なのに 居づらい雰囲気
誰かが 我慢し続けることで
誰かが 負担を抱え込むことで
繋ぎ止めてるような家庭
そんなの 外の世界と変わらない
ホントは 疲れた体や心を
休めて くつろぐ場所であるべきなのに…
本来 互いに話し合いしながら
一番身近な 味方でいてくれるはずなのに…
…
こんなの 家族じゃない
ボクの好きだった 家族じゃないよ…
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結局
私が 頑張っても
他人に迷惑をかけるだけで
いいことなんて 1つもないのに
今まで 私が
ずっとそうだったように
諦めていれば よかったんだ
誰も 好きにならずに…
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時に
あなたは 繊細すぎて
純粋な その真っ白な心は
他人から言われた 言葉の真意を
探るように 深く考え
苦しんでしまう
そうせずには いられなくて…
友人からは
「気にしすぎ」だと言われ
恋人には
「重たい…」と その一言で
別れを告げられてしまう
どこで 間違えたのだろう
なにが 正解なのだろう
あなたは次第に 口数が減り
心を閉ざしてゆく…
あなたの心は なにも
間違えちゃいないのに
ただ ほんの少し不器用で
誰よりも 真っすぐなだけなのに
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
「自分で 自分が嫌い…」
キミが 吐き捨てたことば
それは ボクも同じだよ
なにもいいところ なんてないから
このまま 生きていても
誰かに 愛してもらえるか分からない…
誰にも 愛されないかもしれない…
だけど
生きている限り
今は 自分を愛せなくても
好きになるチャンスは
いくらでもあると思うから
こんな自分でも 好きでいてくれる
素敵な人に 巡り合えるかもしれないし
誰かから 愛されることで
自分を好きなれるかもしれない
誰かを愛おしく 想っていくうちに
自分を深く知ることが出来て
自分を好きになるかもしれない
だから 今はまだ
自分を 愛せなくても
好きになれなくても
焦ることはないと思うんだ
勝手かもしれないけど
すぐには なにも変わらなくても
きっと この先
誰か 心から想える素敵な人も
いつか 受け入れられた自分自身も
キミなら 大切に愛して
生きてゆける人だと
ボクは そう信じているよ
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
ボクが いなくなってしまったら
キミは どうなってしまうのだろう
哀しいことだけれど
人は 誰も独りでは
生きてはゆけないから
たとえ ボクと別れても
キミは 誰か別の人を探し
生きてゆくのだろう
そして それは
ボクもまた 同じ…
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周りが泣くようなところで
泣けない 冷めた自分がいる
感動的な映画を見ても
衝撃的な出来事に遭っても
まるで 涙が出ないんだ
逆に みんなの涙腺が
緩いだけなんじゃないかって
錯覚を覚えてしまうくらい
あの日 「泣いてはいけない」と
心にブレーキをかけるようになった
いくら泣いても
起きてしまったことは
涙では どうしようも出来ず
なにも変えられないことを
イヤというほど 味わった
「泣いても意味がない…」
それから数年後…
今のボクは 分からない
どこで 泣くべきだったのか
いつ 泣いてはいけないのか
どこでなら 泣いてもいいのか
泣くことは 許されることなのか
その区別さえ 出来なくなった
「泣いてはいけない」
あの日から 固くかけたままの
心のブレーキは 風化して
錆びてしまったのかもしれない
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
キミが 握り返してくれた
その 小さな手の温もりは
ボクに 大きな安らぎをくれた
この安らぎがあるから
ボクは 明日へと歩き出せるんだ
確かに 感じられるから
ここまで 生きてて良かったと思うんだ
ずっと隣で 感じていたい
二人で一緒に 歩いていきたい
そして なにより
温もりをくれたキミを
この先ずっと 守っていきたい
今 感じてるこの安らぎを
大切に キミと育んでいきたい
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また一人
惜しまれながら この世を去った
それは あまりにも早すぎる死だった
ボクには
惜しんでくれるような
ファンがいるわけでもないし
哀しんでくれる人が いるのかも分からない
だけど 今日もボクは生きているわけで
神様は いったい なにを考えているのだろう
ボクは 生きていてもいいの?
あの人は 死んでしまったというのに…
言葉にならない思いだけが
上手く表現出来ない気持ちが
静かに重く 胸に残った
詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
アルミの機体 木製の翼
散る桜が 戻らないように
パイロットは 二度と
生きて帰ることはない
人の命を部品にして
特攻のために作られた ロケット
それは 太平洋戦争末期
日本の生んだ 死の桜だった
いったい どんな想いで
出撃の朝を 迎えていたのか
どんな気持ちで 鳴りやまない
蝉の声を 聴いていたのか
どんな覚悟で 滑走路を駆け
この空へと飛んでいったのか
すべては 愛する人を守るため…
66年経った 今でも
この空は 変わらず青く
そして その下で
私たちは 生きています
あなた方のおかげで
今の私たちがいます