詩人:ふくざわゆいと | [投票][編集] |
「子供」
それはいつの時代も幸せの象徴だった
「女」
それは強く優しく 儚く美しい存在
神聖な宿命を背負う 戦士である
しかし ボクらはいつの日か
寂しさを感じ 身体を重ねる術を
現実逃避に似た快楽を
覚えて 欲望や誘惑に負け
「男」は人を捨て 獣と化して…
女は傷つき 獣は消えて
新たな生命は この世界を知らぬまま
金で簡単に処理される
人はなぜ それほどまでに弱いのか
なぜ こんなにも愚かなのか
過ちを繰り返し これほどまで
傷ついて 傷つけて
苦しみながら 醜くなるのか
…
ボクは見たくない 知りたくなかった
けれど 確かに 今 ここに 生きている
苦しむキミの姿も こんな現実社会も
これでいいのか と問いかけてみても
街は何も語らない
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泣いて 泣いて 泣いて
思いきり 泣いて
中途半端で終わらせないで
一度 涙をこぼしたのなら
最後まで 思いきり泣いて
今夜はこのまま 泣き疲れて
眠ってしまっても 構わないから
泣いて 泣いて 泣いて
思いきり 泣いて
上手に泣こうとしなくていいから
顔をグシャグシャにして 泣いて
黙って 泣こうとしなくていいから
声を上げて 泣いてもいいんだよ
大丈夫
今 思いきり泣けたなら
きっと明日が 変わってくるから
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お願いだから もうやめて
あんな奴と 付き合うなよ
これで何度目の涙なの?
これほどまで キミを哀しませる奴を
ボクはまるで知らないけれど
ごめん 許せなくなるよ…
あんな奴に尽くしても
報われないような恋してる
ねぇ
そんなに傷つけられても なお
求めることを止めないの?
キミの むせび泣く姿を見るたび
ボクは 抱きしめてしまいたくなる
だけど 出来ない
キミが本気で好きなのは
ボクじゃないから
ただ 拳を強く握りしめて
唇をぐっと噛みしめて
崩れ落ちるキミを見てるだけ
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昨夜 キミの夢を見た
キミは変わらず ボクに微笑んでくれた
嬉しかった
でも…
キミがボクに向かって
なにかを言うのだけれど
まるで なにも聞こえないんだ…
キミに触れようと 手を伸ばしてみても
キミの身体を すり抜けてしまう…
ボクは改めて 知ったんだ
キミは 死んでしまったということを
そして 哀しいことに
ボクはだんだん
キミの声も 温もりも
思い出せなくなり始めてることを
思い知らされたんだ…
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人は 独りじゃ生きていけない
誰かに想われて 支えられて
初めて 生きていけるんだよ
だから もし今ここで
キミが死んだら 必ず
哀しむ人がいるということを
忘れないでくれ