詩人:フィリップ | [投票][編集] |
星と星の間に
不均等に交わる輝きの中
打ち上げられた僕の声は
もう火星を過ぎたのでしょうか
溢れる太陽の光
未来はきっとそこにあるんだ
とめど無く漂う宇宙の波に体を横たえていると
遠い日に戻れる気がした
宇宙は多分無限じゃない
そう思う頃には
さ迷う僕の声は
太陽系を越えて
遠くアンドロメダまで
届いているのでしょうか
もう取り戻せなくなった
あなたの声を諦めるよう
指を立てながら
星座の数を数えていると
西の空から降る流星群に
便乗するかのよう
僕の頬を涙が伝ってゆく
有限宇宙の彼方で
幾重に重なっている
眩い未来が
星の輝きに交じりながら
今
僕のいる大地を
照らしていく
たった一度きり届いた
あなたの返事は
海辺の朝霧の中
雲づたいに青い空へ
白い月の模様で
また上層へと消えていく