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フィリップの部屋


[230] 睫毛の風
詩人:フィリップ [投票][編集]

駅前のカフェで待ち合わせていた君は
シナモロールを持て余しながら
睫毛を弄っていた

風の吹く
空のまにまに
飛ばされていくように
珈琲をすする


風花ちらり
鳶がクルリ

吹き抜ける風が
窓の向こうから
君の睫毛を揺らす

るりら
るるりら




ふれた珈琲の温度で
上口部を火傷した

2007/09/30 (Sun)

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