夢の中で猛烈に君に逢いたくて目が覚めたら猛烈に君に逢いたかったコクコクと何でもない筈の時計の秒針が音を立てて世界を右から左へずらせていく一定の速度でもって無気力な想いをからっぽのビンに詰めて僕は駅に向かった口癖すら思い出せないけど何でもない君の存在に生かされているのだ僕は僕らは音無きメロディ声無き叫び君無き、律歌詞の無い歌をこの声に乗せて月の向こうまで飛ばせたなら僕らは明日を過ぎても繋がってゆける
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