ホームの上で詩人は座っている
座りこんで考えている
波の音
空の色
夕凪の気高さ
重力の惨さ
今日という日の時間を感じるように
今月はケータイを使いすぎて
料金が二万円を越えていた
クシャクシャにした督促状を開いて
またクシャクシャに畳む
詩を書くということは
かなり精神を犠牲にするので
ときたま
友達に片っ端から電話したくなる
今月が丁度、そんな感じだった
電車のライトが光る
遮断機が降りていく
流された筈の時間が巻き戻っていく瞬間に
僕はまた
新しい僕へなっていくのだ
2008/07/03 (Thu)