ホーム > 詩人の部屋 > フィリップの部屋 > ビエンナーレ

フィリップの部屋


[320] ビエンナーレ
詩人:フィリップ [投票][編集]

神奈川のトリエンナーレが気になって
カッセルのドクメンタに目を向けるのを止めた
キュビズムでもフラットでもない
未知の世界は僕の目前に迫っている
1ヶ月という待機期間に
時は今、満ち溢れている


ミュンスターの野外彫刻プロジェクトのような
荒々しい何かに憧れていたのに
気が付けば、僕の目はDOBに向いている
月日と共に
人間は変わっていく
それはとても
残念な事だと思う


とある芸術家に遭遇した
彼女は、「その作品を見て、自分が思った事を大切にしなさい」と言った
ドクメンタもトリエンナーレも
枠は同じだ
現代美術というジャンルの中にまとまったものなのに
僕は差別している
僕の眼は、どうしてこんなに濁っていたのだろう


神奈川のトリエンナーレが気になって
カッセルのドクメンタも気になってみた
ヴェネツィアビエンナーレというものも昨日知った
固定化した概念を捨てて
人間はもっと羽ばたく事が出来る
僕たちの未来は
そこにあるんだ、多分

2008/07/30 (Wed)

前頁] [フィリップの部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -