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フィリップの部屋


[341] 溺れる世界
詩人:フィリップ [投票][編集]

親指の動きが
次第にあなたを描いてきたので
そろそろ
また逢いたくなってきている

完成した器を求めて
さ迷ったあげくに
待っていたのが
幸せというものなのかどうか、曖昧
どうかして、寄り道のように
好きになった
つまらない恋だというのに


おっさんに睨まれた
というより
僕はその時、世界から睨まれた気がしていた
三十にもなるというのに
そう、何かが言った
無数の瞳が、僕を見ている
手首に残った傷が
初めて、ズキンと痛んだ

2009/06/21 (Sun)

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