詩人:自己満足 | [投票][編集] |
腐った死に
ウジがのたうつ
この街は灰色
人影もない
光を求めて
オレ達はさ迷う
…走れ
飛び越せ
ここから
早く
速く
こぶしを握りしめたまま
前だけを睨み付けて
明日へ
明日へ
オレ達の明日へ
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俺たちが幼いガキだったころ
そう
まだ世の中のいろはの い も知らない時代
長い間、病に臥せていたお袋が突然自殺した
漁師だった親父は漁に行かなくなり
借金とママ母を家に連れて来て
ママ母はお決まりのように子供に虐待行為を始めた
そうさ
不幸自慢なら
そんじょそこらのヤツにゃ負けねえつもりだが
風鈴の音
雷に怯えて抱きしめてもらったこと
冷や汁
それだけの記憶を残して去ったお袋に
今日は花と線香持って逢いに行こう
そして聞くんだ
子供だった俺たちを残して
自ら命を絶って逃げたことが
心残りじゃなかったですかと
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今 と感じた一瞬は
次の瞬間には
先ほどのこととなる
それが繰り返し重なって薄れたころに
人は
過去を想い
昔を懐かしむのだろう
今
現在
の
つらいことや苦しいこと
悔しかったり悲しかったり
切なさや憎しみさえ
過ぎてしまえば
みな
懐かしい
と
過去へと過ぎ去った
あのころのままの
しかめっ面の君が
俺の中で
笑顔でそうささやいた
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人間なんてな
覚悟さえありゃあなんだって出来るんだ
命を断つことだって
奪うことだって
覚悟さえありゃあな
だから
ホンキで覚悟してみろ
振りかざすばかりじゃつまんねぇよ
もっと深く
ほら
力を込めて
赤いヤツが通るところを
バッサリやってみな
なんで
ためらう?
つまり
俺の覚悟は
そんなもんだ