詩人:是清。 | [投票][編集] |
研磨する石榴
雨雲を期待し晴天を嫌悪する
三番目の蜂
口腔に差し込まれたラヴ・レタア
嘔吐感を覚えた儘僕は
運動神経の無い羊を引き摺り行く
レム睡眠ラム酒で酩酊
蕩々としていた脳に
街燈の打撃感
堕落した辞書
今では僕の寝床
残骸がとうに清掃業者により片付けられてる
「見てられないぜ」
浸透するゼロ・レモン
音楽は人外檸檬
本当には出て来ていない、
いつもの言い訳、
ガン・パブリックには効くんだ、
本当に…
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三角形に
傾き倒れ
三角形に
痕が付く 汚れ?
断じて僕は間違いを犯していない
殺されて放置された儘の
仏蘭西人形よりはまし
五月雨錆抜き三者懇談
僕と君ときみと割れた窓とで話し合おう
暴力はいけない
今一度君が立ち上がり
もう一度きみが言葉を飲み込み
僕の肉が平等に分け与えられれば良い
三角形に
行き倒れ
三角形の
痕が付く またね?
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ばら撒いた、過去を感熱紙に焼き付けた冊子
要らない輪、散乱する不快な枯葉、形作る輪
此の咽喉の飢えは四十九度、此の残暑のせいでない
此の琴の震えは二十四時間、此の万障の性ではない
白く重ねると黒くなる正
苦楽重ねると白くなる生
温情も今生の今此の時に左様ならした
従順な照準だけを選択して生き往けよ
整頓されていない混沌気後れから昨日の道遺棄行けよ
狡賢く抜けたすべてアリバイ工作
四十九度嗚呼、
あの残暑にやられたと言い訳して果てろ
四十九度嗚呼、
あの熱にやられてわたくしは逆に正方形、
其れで有るけれども規模を逸した大器で
四十九度の大氣嗚呼、
滑り落ちて何もかもぶち破ってきてしまう
わたくしは大きな鰐
相当数の生贄で晩餐
もう一度四十九度嗚呼、
大きな口でにやり、
陰湿に快活に爽やかに、
四十九度の大氣嗚呼、
笑って魅せるだろう。
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はぐれ黒猫の嗚咽三界に響き
今生の後悔反省点を逐一挙げる
俯いてラバー加工の踵気にする菩薩に挨拶する
「汚らしい世間を見渡す六つの眼
出来るなら二つ三つは腐り落ちて欲しい
見通し良すぎて狂った頭
持て余してある日あの谷に捨ててこようと思う」
ヒトの声帯から発せられる雑音に
気を病んで今此の部屋でひとり
虫食いのレタスキャベツトマトを頬張り生に噛り付く
足元には賞味期限の過ぎた冷凍食品鯖と女
移ろい虚ろの性に固執する?
こちらとあちらの境界線上を今彷徨い薄汚い手を伸ばしている
偏った生き方が出来ないのはもうお決まり
「安寧とした毎日綺麗なだけのカレンダーには留まって居られぬ」
燦燦と降り注ぐ歴史重い日光
あの日気付いた私を形作るもの、其のつくり。
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「もう君に会わない」事
無理難題書かれた僕のメモ
破れたポケットに虚ろな奥底を視た
奪われた幽かな便りを細く細くビルの隙間に見つけた、
あの日へ還る縋る様な祈りを今は只繰り返して居る
散散な星空
夢見るよな空のバスタブを
引っ繰り返してスプーン一杯の星空で喘ぎたい
さよならなんか出来ない、出来なくていい
狂わされた、狂わされたいから此の夜に
三十二ポッケのドア撃ち開いた
完全な晴れのマシンガンなんて有る訳は無い
もう持ち得ない
日常を犠牲にして進んだ僕等には
完璧じゃない在り得ない
本音言うと苦しさに君を見詰めていられない
其れ故に弱い僕には
欲しいものなんて何も無い
これから六十余年間無くていい、それでいい
手に入るもの、手に入れるものすべては
君以外数えられそうに無いから
もう君の後姿恐れない
欲しがって居ただけのあの頃にさよならしよう
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コバルトブルウの絵の具を溢して汚れてしまつた空
盲目の鳶だけ廻る、廻る、廻る…
馬鹿面、
まうだうにもならない事、
其のすべて
打ち倒して突き崩して体内で溶かし消してしまいたい
地団太を踏んで悔しがれば、
四つ角から覗く奴等がにやりと振り返る
手の混んだ罰、
好い加減にしてくれないか
まう金輪際脚気の猫と、
鯨の話はしたくない!
発狂する天蓋、
もしかしたら自由になったかもしれないあの日の後悔
浮遊するソフア、
ずるく育つて酒に焼かれた臓器
発狂する兄弟、
まう金輪際現世で呼吸をしたくない!
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残念がって離れた空迂回
三年経って剥がれた猿の皮、距離の壁壁壁
なのに、それなのにね
テクニカルに撫で上げる猫の顎と不機嫌な空の盥
宥めてやっと零れずに君の町まで君の町まで
運んで行けるだろう
なのに、それなのにね
芳しい答え彩光など期待していなかったから
酸素の濃くなった此の空き部屋には同情しない
確かめて、確かめてこれば良い
結局他の誰もが君を追いかけること
細胞の一つ一つで慎重に君を見極める
姦しい青烏に好い加減静寂の守人になってもらって
ざわめく町、其れ自体を消去しに行くんだ。
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アダルティックな細胞、其れに委ねられた改革
玉に失おうとする感覚、其れが問題なんだ
幽かに聞こえる覚えの有る声、鳴声
さよならしたあの日の情けない嗚咽に似た
「止め処無いバイバイを誰か何か抑えててよ」
壊された昔昔との邂逅甦れ再興ドミノ倒し将棋崩し可哀想花愛憎赦し往くし嫉み逝くし零れ行くし最低な自分に飽いた今日相対する明日感動が大体足りないんだ
裏表ある日々の真実を知った今昨日其の過去
失わず在るもの其れだけ?
壊れず残ったもの其れだけ?
護れず失ったものと壊してしまった僕の淡い過去のすべて
意地汚く残った執着心其れにさよならしよう
壊れて今はもう記憶の中にしかないもの
其れに又会いに、愛に
さよなら三角、またきて四角。
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大胆に体内を公開した灼熱の日
冒されていく皮膚、其の細胞の隅隅まで
濁って墜ち往く重い雲
さようならをしたあの日に掛かる温い薄曇
白く
真っ白く
照らす
明るく暴く
お前の趣味の悪い服の下白さ保つ皮膚の下熱を孕みお前を包み込む脂肪の下
お前の内臓お前を形作る全てのものを暴きたい
眩暈がする程の陽射
皮膚を冒す
思考を侵す
お前を暴く太陽の視線。
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残念に思つてゐた落胆してゐた筈の昨日が、
五十年後に光り出す。
多くの流れていく時間、
どれだけの情報・記憶・思ひ出を
脳外に排出流出してきたのでせうか。
誤解する時のスタイル
散乱する透明な貴方に適応するコンテナ
摩耗したボデイ
散散に最低な明日
覚えたての今日と謂ふ日が
編集され美化され「青春ノ思ヒ出」と謂ふ
安つぽいフオルダに保存され蓄積されていく
私と謂ふ個人は全体に書き込まれる指示を受け止める腐敗したセル
さう思はせる事にしました
時の歪む光積み重なり逼迫する心中
感情も此の複雑な数式に比べれば幾分か解き明かし易い簡単なつくり
今一度不可解な部分繰り返し聞かせて。