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是清。の部屋


[108] 四・愛されぬこころ。
詩人:是清。 [投票][編集]

求めて求めて欲する心
渇き渇き罅割れる心

今わたしの心を
言葉と謂ふ開胸器で開いたら
真赤な傷口晒す愚かさ
溢れ出して貴方とわたしを埋めるのかもね

悲惨な絶命カアチエイス興ずる気持ち心持
貴方には屹度
悲惨な絶命カアチエイス
其の意識すら無いのだらうね

渇き渇き潤す為に求めてもより一層
渇いて、罅割れて

待ち草臥れて伸ばした手を今
こころの内側に折り曲げて諦める事を考慮したよ

内側で独りと謂ふ温度に凍え震えるわたしは
虚勢を張つて未だ笑む事の出来る私とは決定的に違ふ
然し今其のどちらもが
貴方を必要とし、求め渇いていく。

強く握つて痕の付いた不器用な指と此の手
躊躇ふ弱い足逃げ腰
貴方に未だ
愛されぬ此の罅割れたこころ。




2004/04/29 (Thu)

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