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是清。の部屋


[122] 鰐。
詩人:是清。 [投票][編集]

各方向に向いた口で、
「僕の無罪を晴らしてくれ。」

気付かない空の鱗。
其の真理と謂ふ強靭な歯で、
何人の體を肉塊へと変えたの。

もどかしい愚かしい願望なら
さつさと諦めて墓に入れば良いよ。

彷徨えば気付く此の檻の狭さ
さうだ僕等は繫がれて居るんだ、
汚したのも汚されたのも
決して僕等のせいぢやない。

外郭を剥ぎ こころと心筋を、
掻き分けて愛撫する。

嘗て肉塊で在つたものが再構築される、
昏い黄泉の水音がする、恐いよ。






2004/06/09 (Wed)

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