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是清。の部屋


[128] 人肌の雨水。
詩人:是清。 [投票][編集]

寂しがりの蟋蟀と滅多刺しの積乱雲、
擦れ合って生まれた黄色い糸が掻き乱す

「斑に成った所謂養成中の茎、其の全体」

愛すべき此の町で腐り掛けの青いトマト、
甘酸っぱさを感じながら夕日と後ろに倒れ行くよ。

焼けて爛れた道、昨日の夢と謂う名のアスファルト
打った水に打ち帰されて結局冷えずに君を待つ

肝心な処は何一つ聞いちゃ居ないんだ、
毎度上手く騙された僕は反撃に出る。

煩い盛りの蝉、
気を配って結果零れた、
僕の嘘と空気を湿らす生温い七月の雨。


2004/07/05 (Mon)

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