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是清。の部屋


[25] 願書。
詩人:是清。 [投票][編集]

依然
以前
漠然として居た
胸騒ぎだけ
何時もと何ら
変りは無くて
沢山
勿論
持論が有つて
五月蝿い程の投げ掛け文に
投げ遣りに
答えては為らない

意味の重い文字
多過ぎる約束に縛られ
身動きの取れない
惨めな妾
笑ふが良いわ
虫食いだらけの
安い紙切れに
無駄に一生
食ひ尽くされて
量産された
印だけで
総てが
束縛される訳も無い
上から威圧的に
見下ろす視線
捻伏せる少数派
新しい階段
登つても
無言のファシズム
消える事も無い
唯一妾に出来る事
優柔不断な妾に出来る事
頭蓋を曲げて
少し柔軟に成る事。

2004/06/09 (Wed)

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