詩人:是清。 | [投票][編集] |
囲はれた柵の内側
無理矢理に探せば
四ツ葉位出て来るかもしれないさ
其れは欺瞞に満ちて
幾らか歪んでゐるだらうけど
妾は此の灰色の町で
何をする事が出来るのだらう
何を成し得たのだらう
がむしやらに走つて来た
其れが妾の生き方だから
呼吸も辛くなつて来た
始めから息何てしてゐなかつたから
まうだうしやうも無い
拾数年生きて来てしまつた
だから何が出来る?/何を知る?
水銀で満たされたプールで
妾は今でも(夢/理想)を見てゐる
安穏とした日常を漂ふ夢
規律に支配された美しい配列
其れこそが妾の理想
「叶ひますやうに」
未だ走るよ。