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是清。の部屋


[59] 憔悴。
詩人:是清。 [投票][編集]

囲はれた柵の内側
無理矢理に探せば
四ツ葉位出て来るかもしれないさ
其れは欺瞞に満ちて
幾らか歪んでゐるだらうけど

妾は此の灰色の町で
何をする事が出来るのだらう
何を成し得たのだらう
がむしやらに走つて来た
其れが妾の生き方だから
呼吸も辛くなつて来た
始めから息何てしてゐなかつたから

まうだうしやうも無い
拾数年生きて来てしまつた
だから何が出来る?/何を知る?
水銀で満たされたプールで
妾は今でも(夢/理想)を見てゐる
安穏とした日常を漂ふ夢
規律に支配された美しい配列
其れこそが妾の理想

「叶ひますやうに」
 未だ走るよ。

2004/05/12 (Wed)

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