詩人:李英 | [投票][編集] |
心の隅の底に 沈んだままの真実 どう切り出すのか どう伝えるのか 考えるまま 幾年月 語る前に気づかせよう 話す前に勘づかせよう
思いつくは 逃げ口上
いやそんなんじゃ駄目 ですよと 囁くは 一片の良心
今度ばかりは この良心に 追いつかれ 暴いてしまうだろう
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あなたの胸に飛込みたい 今になって分かった 離れて 知った この恋は遊戯じゃないと もう 手遅れだから 今すぐではないけれど いつか 必ず逢いに行くから 知らない人っぽく 通りすぎないで 抱き締めて お願い
詩人:李英 | [投票][編集] |
優しい秋の陽だまりに 出逢う人
淋しい秋の旋風に立ちどまる人
嬉しい秋の褒美を手に入れた人
それぞれに みな 薄い硝子の上を 歩くように 脆く 儚く 切ない人
詩人:李英 | [投票][編集] |
くるりくるり くるくるり からんからん からからん 無法地帯に息づくもの 音をたてて忍び来る そうらそらそら それこそが 己の内に棲む 激情 己の中に在る 愛情
詩人:李英 | [投票][編集] |
やっと芽生えた 大切にしよう まずは陽の良く当たる 窓辺に居る様に 暖かくして つぎは水を良くあげて
元気で居る様に 潤わせて
そして土は良くならし
ここに居る様に 守りぬいて
月日を重ねて
大樹にしよう
これが愛の成長していく姿なんだ
大丈夫 安心して この大樹に 身を まかせて 生きて 一緒に 年輪を 重ねて行こう
詩人:李英 | [投票][編集] |
ある国に男女二人がおりました。二人はお互いに惹かれ合い 想い合い そして 深く深く愛し合っておりました。しかしその愛は決して許されるものではなかったのです。二人は引き離されてしまいました。それでも二人は 離れていても いつか必ず幸せになれると信じていたのです。ある晴れた日 女の所に一通の手紙が届きました 。それは 男が死んでしまったという内容でした。女は泣いて泣いて 血の涙まで流す程悲しみました。そして女は決心したのです。 あの世でなら永遠に一緒だと。その後自ら命を絶ちました。この世界で叶わなかった愛を 信じて。