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清彦の部屋


[113] セパレート・リアリティ
詩人:清彦 [投票][編集]

雨でした

覚えていますか?

どうして、

時間は無情にも

全てを

飲み込んでしまいます


全てが変わらないまま

全てが変わっていくのです

残された痛みから

離れることは出来ません



一歩

また一歩進み

その度に時計は針を刻み

それなのに

繰り返し繰り返し

そのドアを開け

曲がり角を振り向くでしょう



覚えていますか?

つめたい手でした

夜の風はあなたの声を

さらってしまいました


現実か夢の中か

わからないような暗がりで

零時の鐘が鳴ります

全てが変わらないまま

全てが変わっていくのです

残された痛みから

離れることは出来ません





そう 今こそ行動に出るときだ

我々の社会は 完全に汚染されている

今こうして聞いているリスナーの中にも

社会保障を十分に受けられていない者

仕事をクビになった者……


ほら

後ろを向いて




雨でした

覚えていますか?

繰り返し繰り返し

そのドアを開け

曲がり角を振り向くでしょう





私の声が聞こえますか?

私の字が読めますか?

あなたが来るのをずっと待っています


2016/02/10 (Wed)

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