詩人:清彦 | [投票][編集] |
レジカウンター越しにテレパシー
僕はあんたが考えてることなんて
手に取るようにわかるよ
『毎朝こんな早くに押し寄せてくるんじゃねえよ邪魔者共め。』
きっとそう思ってるに違いない
僕だって多分、
細かいニュアンスは違えど同じように思うさ
缶コーヒーとサンドイッチ買ったら
コンビニを出て横断歩道で信号を待つ
横並びに険しい顔が
向かいにもこちらにも
気に入らない眼差しで
睨み合っているみたい
そうだな、敵はきっと何処かにいる
社会の所々に潜んでるような気配はある
信号の合図で進軍開始したけれど
みんな、すれ違って早足で何処へやら
サンドイッチ、公園で頬張って
タバコふかしてコーヒーを飲み干す
朝一番のブレイクタイムが
僕の幸福のうちの習慣になっている
時計を確認して辺りを見回したら
立ち上がって駅の方へ
さっきまでの喧騒が少し落ち着いて
通行人の数はまちまちだ
満員電車なんか後免だよ
僕はのんびりと生きていこう
待ち合わせよりも
かなり早い時間になりそうだ
僕が到着するのは
いつもは君が早めに着いて
僕のことを待っているから
今日は何かプレゼントを買っておこうかな
そうだな、 敵はきっと何処かにいる
社会の所々に潜んでるような気配はある
じっと僕らの幸せを何処かから
見張っているんだろう
今日も別れ話や裏切り話が
街の至るところで生まれてるんだ
だけど
そんな中で誰かを信じていたり
愛せる気持ちは輝いて
君の笑顔は ほら
かけがえのない
僕の生きてる証と重なって
刻まれているんだ
悲劇が潜んでたとしたって
僕は僕としての生き方を選ぼう