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清彦の部屋


[133] 真っ赤な花
詩人:清彦 [投票][編集]

背中に傷

背負っては、何処から何処へ


満員電車では

こんなに人が人に無関心


互いに押し退けながら

運ばれる理由は誰がつくったの?


呼吸、呼吸、呼吸

そう、ただ生きていくだけだ


誰かがナイフを握りしめたら

それはどいつに向かうだろうか

無関心な君か

それとも僕か


花は気楽でいいよな

理由なんか必要無い

ただ、揺れながら

存在しているだけでいいんだ

でも、僕たちも同じなんだ



いったい、どんな模様を描くんだい?

僕達は感動するだろう

それぞれ、切断されたような領域で

喜びや悲しみや愛しさを



そんな人々を繋ぐもの

それは時に、血がしたたり落ちる

ナイフのような激情だったりする


痛みも犠牲もすべては必然で

遥なる青空の下に

ただ、真っ赤な花が咲くだけさ



2016/01/13 (Wed)

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