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清彦の部屋


[168] ティーパーティーは起こらない
詩人:清彦 [投票][編集]

映画の中は現実じゃない

そんなことわかってるし当たり前だ

それでもフィクションに感動するわたし

炊飯ジャーの炊きあがりましたよの音で

現実に帰る悲しさよ



こんなに誰かに愛されたいというのに

わたしは何をやっているのだろう

やり方がわからないから仕方がない

いやもしかしてきっとみんなそうなんだと

都合の良い解釈で今日もひと安心



猫の鳴き声

雨の日の湿度

何も改善されない

憂う日々の物語

あなたに会いたくなって

欲情と虚しいひとりごと

こんなはずじゃなかった!

そしてこれはフィクションじゃない

そんなこと呆れるくらいわかりきってるけど

果たしてそれが当たり前でいいのか?



DONT TREAD ON ME!

黄色い旗の中で渦巻いてる


どこか戦いたくて仕方がない

だけど恐ろしくて仕方がない

あの映画の最初のカットはキリストで

かの国の在り方を問うていた



矛盾を孕む現実のすべて

あなたやその周り愛しているけど

わたしのその優しさの中には実は

どうしても隠しきれないそれ

つまり憎悪が隠れてるんだよ



こんな世の中で育った

そんなわたし


映画の中は真実じゃない

だとしても現実はどこまで信じていいの?

あるがままを受け入れられない

偶像を拝む毎日に耐えきれなくなったなら



DONT TREAD ON ME!

いったい誰に叫べは良いのか






2019/02/27 (Wed)

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