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清彦の部屋


[167] 再会〜春風〜
詩人:清彦 [投票][編集]

君に会いに行く

道のりを思い出す

遠く感じて少し苦しい

余計なことを考える癖を

なくせないまま大人になったよ



君が口ずさむメロディ

煙に溶けていくその視線

唄の中に隠れてる

いくつものストーリー

大人になったんだろうね



僕より違う誰かのほうが

君のことを知ってる気がして

同じ空を見てた頃と

変わらずに見えることが

少しだけ苦しい




紫色の花が

春風に揺れてる

自分の名前も知らずに

通り過ぎる人を眺めながら

光を待つのかな



久しぶりに話すときは

言葉を待つ刹那

君の瞳を見ながら

少しだけ怯えてしまうよ



僕より違う誰かのほうが

君のことを愛してたことを

何もわからないまま

揺れて待ち続けていただなんて

思ったりして


同じ空を見てた頃と

変わらずに見えることが

少しだけ苦しい


2019/02/24 (Sun)

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