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清彦の部屋


[2] ヒリヒリ
詩人:清彦 [投票][編集]

何度繰り返し傷ついて

何度繰り返し傷つけて

生きてきたのだろう


この身体中傷だらけで

海面に足を踏み入れただけで

焼ける程あちこち痛い




この空の光すらも

届かない程深い場所に

大事な物があるんだ



息を止めて痛みを

我慢してみても

少しも潜れないや





無性に

怖くなってきたんだ

あなたが



哀しみや

絶望や

こんな僕を

あなたが

忘れる事が




そして僕は

時々こうして

海を眺めているよ


潮風で身体中の傷を

ヒリヒリさせながら


こうして

海を眺めているんだよ



 

2011/09/05 (Mon)

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