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清彦の部屋


[71] 泣いたよ
詩人:清彦 [投票][得票][編集]

ただ通りすぎて行く景色を

アホみたいな顔で見送っていけば良い

ただでさえ世の中は目まぐるしいのに

足りないものを探すのはおこがましい


通りすがりの自動販売機も

立ち尽くす姿はまるで僕らのよう

何もなかったような振る舞いで

ガタンゴトン言っている


めぐるめぐる 季節のどこかで

確かに感じる君と過ごした

一瞬の出来事

僕は夢中だったよ

そうまさに夢の中だったんだよ

目が覚めて 僕は泣いた


なあ 夢の中じゃ王子様だったのに

見渡せば部屋はゴミで散らかってる

何があったって

それが現実だって頷いて

もう 目が覚めて 僕は泣いた

2013/07/30 (Tue)

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