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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1310] 雨のち晴れのちまた雨
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


行ったり来たりで僕らはもう
いつの日か逢えなくなるのかな
迷いの中にいる僕は
選び出した中からどれかひとつの道を選ばなくてはならない

挨拶をすました後で
続いていくなにかに愛想など振りまいてさよならするさ
誰かに打ち明けられない気持ち
抱えながら歩いていく
少し重くて進みづらいけど

雨上がりの空に虹が架かるのは
哀しみが通り過ぎた時だけさ
どんなつよい雨だってかならず止むように
この迷いにもいつか決着がつくときがくる
それまではずっと僕は
雨のち晴れのちまた雨の世界で独りきり歩いていくのだろう

さび付いたバス停の下の時刻表
もうちょっとすればあの坂をバスがくだってくる
君を困らせる迷いともバイバイできる
それまでしばらく眠らせてよね
楽しい夢をみせてよね
古いベンチに腰を下ろして待つ僕は静かに静かに目を閉じた
八月も終わり
みる夢は夏の想い出
かげって染まる夕暮れはかすかに夏の色を残して
そんなふうに過ぎゆく時の流れを心で感じながら
雨のち晴れのちまた雨の世界を今度は君と歩いていくのだろう。

2007/08/06 (Mon)

[1311] 想い出の欠片
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


哀しみの中のわずかな光をかき集めて
揺られるように今日も僕は荷物を抱え帰ります
遠くなる景色だけが淋しさをはこんでくる
凍えるような心の寒さに語りかけてくる雨音

傘にはじけた雨粒の数だけ
この世界には哀しみがあると
君は言うよ
なんのためらいもなくただ言うよ
この雨も明日になればうそみたいにやんでいるんだろう

通り過ぎるライトを後ろにして
振り返ったときには遠く
もう二度と届かない夢
独りきりの帰り道
励ますのは夜空に浮かんだあの月だけ
ポケットにしまい忘れた想い出の欠片
伝えられずに行き過ぎてしまった
今ではこんなにも小さくなってしまった
愛のコトバ。

2007/08/07 (Tue)

[1312] 無題
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


物分かりのいい人だけが集まる世界ならいいのに
あまりにも哀しみが深すぎる
遠い想い出を最期になる日笑い話にしたいなら
忘れかけていたあの言葉を口にして
僕が君をいちばんにみれるように思うこと
あぁそれが大切さ。

2007/08/07 (Tue)

[1313] 翼のない鳥
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


あの高いはるか遠くにある空を目指して
僕は飛び立っていくんだ
たくさんの期待と同じくらいの不安を胸にして

幾多もある日々それは続くもの
悲しい出来事に涙する日も終わってみれば
たいしたことじゃないなんてこともあるから
おそれずに前に進んでみることも
時には大切なんだろう
手遅れになるその前にこわがらず一歩でも進むことで
やってくる明日がきっと希望に満ちた日になる

どれだけの励ましも無意味になるほど大きな傷みもある
それだけの哀しみだからこそ忘れたい気持ちもわかる
けれど傷だらけになったって怯(ひる)まずがんばる誰かがいることも忘れないで

たとえ翼のない鳥だとしても
なにかができる
そのなにかをさがすこと
それが僕に残された仕事
だから飛べなくても
両方あるこのふたつの足だけは
次の目的地を知っているはず
哀しみだってわかってくれてるはず

だから僕は僕なりに歩き続ける
誰かに笑われても
これが僕の生き方だと
自信を持って言えるその日まで
翼は空へは開かない
今はただ一直線に地を歩き続けるだけ
僕を突き動かすあの大きな夢まで歩ききるだけだ。

2007/08/07 (Tue)

[1314] ラクダに乗っておいで
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


あくびをしてる僕
ちょっとだけ情けないけど眠かっただけ
手を広げて惑星を端から掴み取ろう
夢に揺られてまたすぐに起こされて
繰り返すことが悲しかったり妙に照れくさかったり
時々嬉しかったり

様々な扉を開け
様々な夢をみる
これは夢なんだって
信じて疑わない自分の両頬を自分で抓(つね)る
夜の幻
つかの間の楽園
あぁここには僕の求めるものはない
やっと気づいておきたときには夜はとうに更けきって

夜はやっぱり
君なしじゃだめだってわかったから
もう行かないで許してほしいよマイガール
ラクダに乗っておいで
僕を迎えに来てほしいよマイスィートハニー

蜃気楼に惑わされないで
来れるかな
それだけが心配だけれど
君ならきっと大丈夫
問題ナッシングさマイガール。

2007/08/07 (Tue)

[1315] let's go
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


バカみたいに笑ってるだけで
日々がどんどん過ぎていって
干しっぱなしの洗濯物を取り込みながら
見上げた空が青かった
どこまでともなくずっと…

もっと自分に自信を持って
誰かの嘲笑なら気にもせずに
自分という旗を心に打ち立てて
走り始めは軽やかに
さぁlet's go
目標にしてる木だけを切り崩す。

2007/08/09 (Thu)

[1316] 本日は快晴なり
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


楽しいことばかりじゃない
時にはいやなこともするしかない
それは誰にとっても
おなじはずさ
君だってね僕だってね変わらないだろう
表情に出さなくても
泣き出してしまいそうな心で必死でこらえてる日もある

思い通りにはいかなかった今日も
しかられてばっかりの僕でも
きっと無意味なんてことはない
明日にその失敗をつながないこと
想うより難しいだろう
だからね少しずつ少しずつ立派になっていこう
悲しくてもあきらめてしまわずに

「本日は快晴なり」って
僕がいうから青空
不思議と歩調もかろやかになっていく
不器用な僕でも毎日を必死に精いっぱい生きているんだ
だからねせっかくここまできたからその調子で明日も頑張りましょう

「本日は快晴なり」って
いつもいつでも言ってられないけれど
晴れやかな気持ちで雨が降る日もいられたなら
毎日がもっとずっと楽しくなるから
雨上がりの虹がでることを待ち望みながら
今はちょっとだけ休憩しよう
また次頑張れるようにね

他人は他人自分は自分で
頑張った分だけ前へ進めるから
その調子でさぁ歩いていきましょうか。

2007/08/10 (Fri)

[1318] oh mylove mesong
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


透き通る冬の空をさっきから見ていた
ここはレストラン窓の外の景色が吐く息で白く曇る
右から左へと左から右へと行き交う忙しい車の流れ
頬杖ついて床や壁に目をそらす僕
時々目が合えば恥ずかしそうに照れ笑いしてみせる

カップのコーヒーに角砂糖を落として銀のスプーンでぐるぐるかき混ぜて
もういいのに何度も何度もかき混ぜた
君に言われるまでずっとかき混ぜてた


僕の僕だけのね独り占めできる彼女
君だけには明かしておしえてあげてもいい
僕しか知らない隠し事
秘密めいた想いも
oh mylove mesong

僕のコーヒーはいつの間にか冷めてた
両方の手ですくい上げた幸せにクラクションを鳴らそうか
偶然にキミと逢いそしてだんだんその偶然が運命的なものだと気づくまでの間は
恋をあたためておくための時間さ
なにげなく言い放った心ない言葉でカンタンに傷ついてしまうほど
キミの心は繊細なうえにデリケードで柔い

僕が僕がただキミを好きってだけで
つづいていくあまくて切ない日々はこの先も変わらずつづいていく
お互いにちょうどいい距離をとって
歩調を合わせて無理のない程度に
僕らは、歩いていく
oh mylove mesong
とぎれない永遠の愛の歌
口ずさみながら
今日も、歩いていく
(手をつなぎ心を結び)
ずっと、歩いていく…。

2007/08/10 (Fri)

[1320] 月と夕空〜はるかな道から
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


日の暮れた空が僕をやさしく包むように
その鮮やかな温もりのあるオレンジ色であたたかく見守る
誰かの遊び疲れた帰り道を今日もみてるよ

影は伸びるカラスも巣へと帰るころ
誰もいない公園
時々自転車が通り過ぎるくらい
夕日は静かに沈んでいく
五時のチャイムが鳴り終わって少ししたら
辺りが暗くなってきたら
街に灯りがともってきたら
夕日も家へと帰る準備

たった今、重なりあう気持ちのすべてはうそじゃない紛れもなく本当の気持ちさ
夜がきて夢の中に入るまで
それより前に朝起きて歯を磨きベッドに横になるまで
僕はずっと君を想い
ため息と迷いの繰り返しだった
答が出せない。前へ踏み切れない。そんな日々の連続だった

夜に傾く時間の速さになじめない
大人に成り上がった今でも
子供でいられた頃が恋しかった
思い出すと大人げなく涙が頬をつたう
夕日はそれでも沈んでいく
時間は待たずに走りつづけるだけ
しわくちゃの片道切符を握りしめ
かえれない楽しかった日々を想う
夕日もそれを知っているから
なるべく悲しませないように
夜は夜で月がでて
疲れ果てた大人の僕の帰り道を照らす
振り返り見上げれば
いつの夜でも月はそばにいる
何もいわずにただそばにいる
きれいに輝いて
夕日とおんなじに僕をその不器用で何げないやさしさで包むように
あたたかく見守る。

2007/08/11 (Sat)

[1321] それからの日々
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


相変わらずの日々を暮らしてる僕と
そんな僕の隣でのんきにあくびをする飼い猫のジロー
「平穏な毎日だよ」でもなんとなくそれが自分には似合っているようで

ずいぶん前から追ってきた夢は
いつの間にかこんなにも小さくなって
今ではもうそんな夢をみてたことすらどうでもよくなって

過ぎていく時間の速さに追いつくことが精いっぱいで
景色を眺めて美しいと想う余裕なんかなかった
それは今でも変わらずつづいてる

眠たい目をこすってやっと起きて
パンをかじってミルクを飲み干す
テレビのニュースを観てても
悲しいニュースばかりで
気持ちが滅入るよ

僕はこの先どんな日々を暮らしていくんだろう
変わらないままなら楽は楽だけど
遠い夏のある日の午後に落としてしまった幸せの在処
記憶すら曖昧でそれはもう二度とはみつからない

当たり前そうに誰かが言っても
それは説得力の欠片もないほど
それからの日々に大きく関係してくるからね
光ばかり見てもいられない
だから時には立ち止まって
景色をゆっくり眺めるくらい
どんなに忙しくてもそれを理由にしないで笑っていたい
こんなありきたりでも
素晴らしくつづく日々の中で
僕なりの愛を見つけ
気づきづらい幸せを分かちあうんだ
涙ぐましい努力とがんばりで
それからの日々を暮らしていくんだ。

2007/08/12 (Sun)
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