ホーム > 詩人の部屋 > 甘味亭 真朱麻呂の部屋 > 投稿順表示

甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[1405] 光に向かって〜出発の時
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


どうして
僕は生まれて
此処にいるの
どうして
こんなに悲しくても
こんなに傷ついても
立ち上がって
生きようとするの

自分の泣いている顔なんて見たくない
あまりに可哀想すぎて
こんなにも泥だらけになっても
こんなにも孤独になっても

僕は
どうしてだか
自分でもわからないが
歩いていく
この先もこうして歩いていくのだとしたら
きっと
涙なしではいられない
それだけこの世界ははげしい悲しみに満ちている
それが正しい現実だから

答をさがして
僕は迷って
出口をさがして
みつからなくて
しばらく
此処で立ち往生

それでも確実に
僕は
あの遠く光る光に向かって
悲しくても
独りが淋しくても
歩いていくよ
そう誓う僕の瞳には
嘘偽りなんてない
ただ一つの汚れもない
そんな僕だから
きっと
大丈夫さ 大丈夫さ
自分を信じず
誰を信じる 今
きっと
大丈夫さ 大丈夫さ
自分を信じれば
こんな今でも
どんな誰でも
きっと
見えてくる明日がある

だからさ
光に向かって
歩きだそうよ 僕よ
君よ
立ち上がるように
迷いは吹っ切れないさ 誰も
さあいざ 今
出発の時。

2007/08/31 (Fri)

[1406] 期待を裏切る結果のその報告
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


どんなに期待されても
どんなに自信を持てと言われても
場合場合によって僕はその期待を裏切るさ
言い訳と言えば聞こえが悪い
言い訳と言えば言い訳
なんて言えばいいわけ?
だってさあ
その頑張って行き着く最後はその悲しみに値する終わりじゃない

だから
どんどん
期待など裏切るよ
僕に期待されても無駄だってことを
忘れているのか
とぼけているのかしら
わからないが
今一つ言えるのはそんなキラキラした目で見ないで
だって何度も言うようだけど
僕は期待通りには動かない究極のへそ曲がりさ

『ここに意思表明
期待を裏切る結果のその報告』
僕はこれからも
どんどん裏切るよ
期待し続けるつもりなら
落ちるとこまで落ちていく
そのまま
這い上がれなくなる
奈落まで
落ちてやるさ
どんなに軽蔑されようが
どんなに毛嫌いされようが
どんなに後ろ指さされようが
僕は決めたのさ

その期待を裏切ること
その思いを断ち切ること
そのすべてにサヨナラを告げること!

2007/08/31 (Fri)

[1407] 退屈な森
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


巻き戻ることなく
日々は過ぎていく
当たり前のように
今日も日は暮れる

あどけない表情の
まだ小さかった君
恋など知らない僕

誰もがそうであるように
僕も淡い恋をして
部屋に閉じこもりながら
つらい挫折をした

紫色に染まる空
今夜は星がきれい
一等星は見えるか
暗闇に包まれる
少しさびしくなる

ずっと
この窓から
眠れなくて
昔のこととか
そうたとえば
昔の景色だとか
思い浮かべてた

さよならの後には
静寂が待ってるだけ
はじまりの朝には
日向で本を読むだけ

そんな退屈そうで
シンプルな毎日が
実はね好きだった

木々の隙間から眩しく
退屈な森に届く陽の光

そして今日も朝がやってきたのに
やがて夜が訪れて君とさよならさ
そして今日も朝がきたと思ったら
すぐに気づけば夜になっててさあ

その日のうちにやりたかったこと
できないままで夜になっててさあ
僕はいいや明日やろうって
ほろ苦い気持ちで眠ります
眠ります
眠ります
眠ります
退屈な森の中
眠ります
眠ります
眠ります。

2007/08/31 (Fri)

[1410] 眼を閉じる
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


降り止むことのない絹の雨の中
僕は俯き立ち止まる
自分自身の今までの歩き方に誤りなどなかったか
今少し考えていた

降りしきるほどに悲しさは増す
暗雲が立ちこめる空
幼い頃からの理想と現実の狭間に迷い込むように
今僕は悩みの中さ

静かにただ静かな
世界は終わりをそっと告げにくる
静かにただ静かな
世界は終わりをそっと連れてくる

雨音が聞こえる
艶やかなその肌に伝わる冷たさは
いつかの誰か大切な人との別れの時に降っていた雨の冷たさに似ていた

静かにただ静かな
世界は終わりをそっと告げにくる
静かにただ静かな
世界は終わりをそっと連れてくる

だから
僕は眼を閉じる
その瞬間さえゆっくりそうゆっくりと
流れていく時間の重さを噛みしめながら
涙を流すその意味を
受け入れるならば
さあ今心の扉を開け放すんだ

だから
僕は眼を閉じる
しっかりと目の前の現実を受け止めて
両手に力を込めて光へと続く扉を開ける
涙を止めるその術を
知っているのなら
さあ今心の扉を開け放すんだ

眼を閉じて今
見えるものがたとえ明日を曇らせたとしても
いつか霧がはれるように
眼を閉じれば
きっと見える輝きに満ちた明日という未来
いつかこの答も解けるさ

生まれてきた意味も
ここにいる理由も
いつかわかるときが訪れる
今はそう願って
ただ僕は静かにそう静かに眼を閉じるだけさ。

2007/09/01 (Sat)

[1411] un〜待ちきれなくて〜
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


日曜の朝はなぜか早く起きてしまう
河原へと出かける僕はうきうき気分

また一つ新しい詩がいくつかできたよ
下手くそな歌声それでも自信ありげに
僕は君の前ギター片手に歌ってみせた

un〜明日がね待ちきれなくて
僕は一日中ドキドキ収まらない
どれだけの本気なら君は認めてくれる?
どれだけの誠意をみせればいいのですか?

祭りの後の静けさよ
いつか鳴り終わる鐘の一(ヒト)鳴り
眠る前のあのかすかな切ないようなさびしいような感じ

繰り返すのは前向きなときではなく
後ろ向きなときのその気のない僕さ

un〜明日がね待ち遠しくてさ
僕は四六時中ドキドキしてるよ
僕なんかより誰より頑張りやの君だから
僕なんかとさ比べものにもならない君に

本気の本気で僕は君を愛したいよ
暢気に暢気で僕は君に愛されたい

ただこうして繰り返す毎日の中で
大切なもの探しながら
生きていくための生き甲斐を見た
それは君さ

un〜待ちきれなくて早く会いたくて
僕は一日二日指折り数えで待っていた
もう抑えきれない気持ちワンツースリー
数秒単位で伝えたいこの想いのすべてを

君だけにあげたい
君だけにあげたい。

2007/09/01 (Sat)

[1413] やさしい街灯り
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


胸の奥の淋しさよ
消えてくれとはいわないが
きっとこのままじゃいられない
そんな理由を知ってしまっている
僕がここにいること
誰にも知られないように
密かに胸にしまい込んだ
悲しみの青い海に沈むように
僕はひどいくらい落ち込んでいた
友達という枠を越えて僕と笑いあおうよ
そのすました顔もステキ

星影に口ずさむぎこちない鼻歌
どんな色が僕を迎えに来るだろう
その色に素直に染まってしまえば
君のこと忘れられるのかな
そんなこと地球がひっくり返ったって有り得ないことだよ

逃げてくように
僕の身を案じて
故郷の街灯りはやさしい笑みをくれる
微笑むみたいに
君は頬を染めて
はにかんだようにほっぺにキスをくれる

それはそれは
楽しい物語
しかししかし
儚い物語

時々は晴れになってほしい時もおあいにく様で雨になる日もある
ただでさえ騒ぎすぎた昼間だったなら
夜くらい静かにしていよう
テレビ初公開の観たかった洋画でも
ご一緒に

それはそれは
楽しい夜だった
しかししかし
儚く過ぎました

雪の降る寒い朝も
晴れた夏の午後も
君が必要なのさ
切ないうた聴きたくなる前に
君の声を聞きたい
やさしい街灯りに照らされて
独りぼっちの帰り道でも
独りきりな気がしないね
君の楽しそうな声を耳に押し当てた電話越し聞けば
淋しさなんかおそれずにただ寒いだけでそれでも心はとても温かい
魔法仕掛けの君の声
切ない夜も金色に光り出すよ。

2007/09/03 (Mon)

[1415] ボクハキミヲアイセナイ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


終わらない
永遠探していた
きらきらと
光るその向こう

くるはずない
奇跡待っていた
ゆらゆらと
揺れる街灯り

大事な人を守れる
自信はあるか
正直言うとあまり
自信はないの
すぐ真横吹いてる
夜風が心地いい
全部吐き出したい
でも時には全部
飲み込んで楽になった気で薄ら笑い

悲しくて 悲しくて
ほんとうに
嬉しくて 嬉しくて
ただその一言で
でもボクハキミヲアイセナイ
今のままじゃ
今のままのうつろな想いじゃ
ああボクハアイスシカクモナイ。

2007/09/03 (Mon)

[1416] 遥かな記憶
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

何年か経った後
僕が書いてきた詩を読んだとき
その瞬間しか描けなかった世界
僕は目にするだろう
気恥ずかしくて書くことすらなくなった
言葉たちがなんのためらいもなくしっかりとした文字になって踊る
愛も情熱も嘘も本音もすべてが輝いて

年取った僕に何か忘れていた大事なことをそっとおしえてくれる
何十年間前の記憶さり気なくよみがえる
ずっと長い間忘れていた抹消されたはずの数ある遥かな記憶

そうして
僕は今この瞬間(とき)も今しか書けない今になったからこそ書ける詩を書く
あの頃と同じ思いと気持ちで
僕は詩というひとつの世界を書き出していく
そしてこの心にある思いや気持ちを時には素直に時には不器用に生み出していく。

2007/09/04 (Tue)

[1418] 愛すべき孤独
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君は来ない
空が朱に染まっても
君がいない
空が闇にのまれても

誰も信じない
君すら僕から奪った運命は尚更
神を信じない
姿さえ現さない臆病者の傍観者

季節が変わるように世界は今確かに変わりゆく
置き去りにした思いを運び届けるのは己だけさ

ヴァイオレットは君に答えるだろう
生きてきたこともそれ程には無意味じゃないと
ヴァイオレットは君に微笑むだろう
生きていくだけならそれ程難しいことでないと

だから
僕も答える
君というヴァイオレットの生花の一輪へ
そして
思いの全て
君に伝えるそれまでは僕は君1人だけの孤独であり続けると誓おう

この孤独が愛すべき孤独だということも
わかっているから
だからこそ僕はここに誓おう。

2007/09/04 (Tue)

[1419] 相も変わらず
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


日も落ちて少しくらいさびしくても
落ち込んで深く沈んでいるときでも
夕暮れはこんなにもいつだって
誰にでもやさしい色をしている

僕は確かに生きて
そしてここにいて
なんとなく毎日を過ぎてゆくまま暮らしている
そんな日常が好きなわけじゃないけど
いつの間にかそんな暮らしが当たり前になった
いつの頃からか
愚痴をこぼしながらも
楽しいことがあれば笑い
悲しいことがあれば泣くだけさ

日が暮れて少しくらいせつなくても
退屈な時間を過ごしているときでも
窓の外にはまぶしいくらいの太陽が
夜になればお月さまが闇の中輝いて

僕は深く息をして
そして吐き出して
いやなこと忘れられるように時には八つ当たりもして
そんなことで時間を費やすなんて無駄
知らない間にそれを苦と思うこともなく
時間潰しに明け暮れる日々
もうなにもかもが面倒で
もうすべてが億劫すぎて

さよならの言葉も言い残さないまま
僕は当然のような顔で威張るだけ威張って
相も変わらず夢ばかり語ってる
眠りにつくんだね今日も
そしていつかこの眠りは永遠になる
だけどなんのためらいもなく僕は眠る
何もかも許される自由な夢の中へと逃げ込むように
相も変わらず
楽することばかり考えてる

いつもいつでも
どこにいようが何していようが
僕が愛してるのは僕自身だけだよ
誰が困ろうが
誰かが悲しもうが知ったことはない
誰だって大切なのは自分自身だけだよ
僕が愛してるのは僕自身だけだよ。

2007/09/07 (Fri)
4221件中 (1261-1270) [ << 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 >> ... 423
- 詩人の部屋 -