詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
時は流れ季節は巡り
たくさんの悲しみ喜び繰り返し
日々が変わることもなく
何一つ違わない世界で僕は生きてる
ただ時間だけが流れていく
何もしないであくびをしていただけの今日が無意味に思えて
それでもやることなどなくて
やることなすこと
裏目の毎日
最近はずっとこんな調子だから
笑顔をしても悲しくなるだけですぐまたいつもの顔に戻す
夕焼け空に当たり前に浮かんだ綿雲
東の空に沈んでいく夕日が微かに揺れた
それだけでなぜか悲しくなってくるよ
どれだけ僕は時間を無駄にしてるんだろう
それでもやることは無に等しいくらい
気づけば夢うつつ
眠りの中
こうして今日もさびしいくらい何事もなく平和に暮れていくんだな
そんな風にあの日を徐に思い出す
大人になった僕
あんな日もあったとしみじみと想う
過ぎ去りし日を。
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こんな都会のゴミゴミした町で
僕らは夢や希望を見出そうとしている
流した涙はいつも強さにならずに心へ逆戻り
信じられるのは
自分なんだとやっと気づけたのも束の間
突然の風に煽られて
現実の厳しさを知らしめられる
追いかけるだけじゃ掴めない
判断するのは否応にも世の中だから
仕方ないのかなぁ
諦めるほかないのかなぁ
どうしても叶えなくちゃならない夢なのに
どうしてだろう今自分は諦めようとしてる
何かに向かって
ただひたすらまっしぐらに走っていく
それだけなのに目指す場所はいつになっても見えやしない
でもここまできて諦めてしまえば
きっともう永遠に叶うことはないから
立ち止まらずに
諦めてしまわずに
僕は走りきる
その先にあるのが
僕にとって絶望だとしても
僕は走るよ限りない夢を追いかけて
繰り返す悲しみは
明日には喜び
だから僕は走るよ
その名はdream・runner。
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あの空に飛ぶことを恐れている君
飛んでみたこともないくせに頑なに飛ぶことを拒む君
どっちも嫌いだよ
他人の事なんてお構いなしで
君は自分のことを何よりも大事ならしい
そんな君は誰よりも孤独に見えるよ
見れば見るほど
君は逃げるようにして人混みを避けた
君はそれでもいいと心を完全に閉ざしてしまった
もう君は引き返せない
君と僕は別の世界の人間だ
あの日から君は独りぼっちの人間だ
もはや僕にはどうすることもできやしない
それでも僕は君が好き
君がどんなに僕を嫌おうとも避けようとも
僕は君が好き
いま僕と君を繋ぐもの
身勝手な片思い
それでも僕は君が好き
君が心の扉を閉ざした今でも
そして自ら命を絶った今でも
僕は君が好き
誰よりも君の弱さを知る僕
誰よりも自分の弱さを知る君
いつもそうだ感情のぶつかり合い
その弱さを必死で隠そうとする君
見れば見るほど痛々しくて
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見てられなくて
それでも拒み続ける君は本当の孤独を知ってしまって
今更話し合う理由もなくて
心の叫びは無意味に途切れる
カナシい余韻を残したまま
君は自らの手でその短すぎる生涯を閉じた
君は僕がどんなに悲しんだか知ることもなくて
それでも君への想いが消えないのが不思議なくらいで
それでも僕は君が好き
カナシいくらいに君が恋しい
それでも君はもう戻らない
それでも僕は君が好き
何度となく繰り返す愛の言葉
世界は残酷なくらいに目まぐるしい
君が逝ってしまった
その瞬間
僕は別世界にきてしまったみたいに
今居る世界に疑いの目を向ける
嗚呼…
それでも僕は君が好き
それでも僕は君が好き
君がいなくなった世界で
僕はバカのひとつ覚えのように
何度も何度も繰り返す
それでも僕は君が好き…。
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悲しみ喜び
繰り返しながら
僕たちはどんな時代も同じ様に生きてきたはずだよね
悲しみと喜びは波のようにくねりながら
満ち引きを繰り返しながら
互いに入れ違いに訪れて
僕たちを悲しくも嬉しくもさせるんだ
貴方に伝えたい言葉
は沢山ありすぎて
伝えきれないかもしれないけど
なるたけ伝えたいんだ
だから今日も喜び悲しみ繰り返す
綴っていく想いの数だけ詩を書こう
感じたもの
思ったこと
想像したこと
見たもの
すべてを詩に封じ込めよう
喜び悲しみ
波打つ世界で生きていく中で
思い付く限りの詩を描こう。
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半ば無理やり夢を詰め込んで
それなりの準備もないまま
急かされるように始まった僕らの旅
見上げた空に輝く星の光を頼りに僕は朝を探す
そうして未来は願っても願わなくても
誰にでも平等に配られて
同じ時間の中
誰かが死に
誰かが生まれ
そうして大人になった僕らが未来を担うことを了解もなく任されている
未来に向かって歩き出す僕ら
過去に手を振り
前に向き直り
大人になった僕らは
新しい暮らしの中
自分の力で幸せを見出していく
愛という温もりに励まされながら
僕らは未来へと歩き出すよ
曇りのない瞳で明日を見つめるよ
きっと それが
僕に与えられた
君を守るということ
やがて それは
君の中で
愛という花を咲かすでしょう
新たな未来の救世主(ヒーロー)が。
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未だ背負った気持ち伝えられずに
心にしまったまま
いつも話題を変えて誤魔化してる
本当は君に伝えたいのに
なぜか面と向かうと言えなくなってしまう
気持ちはいつもくぐもったまま
胸の奥へばり付いている
言葉の一つ一つにリボンなんてつける必要はなく
選んでる場合でもないらしい
飾り付けられた
気持ちなんて伝えた日はきっと断れちまうに決まってる
そういうものらしい
いつものレストランで
食事を済ませると
君は小さな声で行きたい場所があると言った
それは去年の暮れ頃みんなで行った海岸
君は落ち着いた表情を浮かべ
僕の返事を待ってる二つの手を後ろで絡めながら
夕凪が僕ら二人の心を穏やかにすり抜けてく
君はいつも真顔で突然とんでもないことを言い出す
それでも僕はなるべく期待に応えてるつもり
いいよ
今から行こうか…。
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自由すぎる僕たちは
大空へ羽ばたく翼さえないまま
夜の暗闇の中
迷ってしまって
いつの間にか迷子のように
宛もなくさまようばかりの毎日をどうにかこうにかやり過ごしてきた
今に始まったことじゃないんだと
正直言って毎日を暮らしてくのに利便さを考えたら話し相手や彼女なんて必要ないと思う
僕にとっては邪魔なだけさ
別に孤独な自分を演じてるわけでもないけれど
ただ一人が僕には合ってるらしいから
それぞれの道を行く
旅路は
きっと長く果てしない道のりになる
初めは嫌々着ていた学生服も今ではいつも着ている普段着よりも愛着が湧いて
いつの間にか脱いでしまうことが
少しだけ寂しく思えた
卒業を迎えた春
間の抜けたアホ面で母校を後にする
卒業証書の入った筒を抱えながら
家までの道のりを自転車を走らせ
めずらしく真っ直ぐに帰っていった。
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夕暮れが瞳を濡らす
涙で滲んだオレンジ色の空がぐらついて見えた
雲は薄くのびていた
こうして考えれば
人間の人生って
遠く続く一本の道のようだ
ずっとずっとドコまでも終わりなく続いてる
きっと終わりある命を悲しむためだけに
神様は僕らに
こんな切ない恋路を歩かせたんじゃない
今なら自信を持って言えるね
言えてしまえることが更に切なくさせる
気前よく返事を返したのは
偶然さ
僕らの行き着く明日はそれほどステキな日じゃない
そんなことは痛いほどわかっていて
薄暗い河川敷に二人
別々の帰り道
泣き崩れてしまいそうな気持ちをじっと堪えて
僕は歩き出す
お別れに向かって。
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君の声が少しだけ
掠れてきこえた
ばつの悪い顔をして窓の外を眺める
君は言った
私のこと
どれくらいわかっているのかと
あのとき僕は何も言えやしなかった
あんなに普段は強く見えるのに
君もやっぱり女の子で
弱さを見せずに生きれる子じゃなかった
だから僕の見てないところで
ひっそりと涙を流してる
もしあの頃に
戻れたなら
君ともう一度
やり直せたのか
でも取り敢えず
君に言いたいことがある
知ったかぶりして
君のことわかってあげられずにいたことや
いつもいつも君だけに責めていたこと
謝りたい
許してくれるわけもないとは思うけど
自分のしたことの重さくらいはわかっているつもりだから
謝りたい
心の底から
謝りたい
今じゃそんな願いは叶うこともないけど
ツヨくしっかりと呟くよ
本当にゴメンね…悪いと思ってる……。