詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
思い返してみたら要らないものばかりが
僕の周りを囲うように点在してる
遠くの景色があたかも近くに見える絵のように本当の形なんてまやかしなんだよ
いつかすべてが遠い過去になったら
欲張りつづけた僕は変われるかなあ
不必要な物ばかりが絶えずあふれる世界で 願えばなんでも買える時代で
本当に必要な物はきっとごくわずかだろう
熱いコーヒーの中で溶ける角砂糖みたいに命は震える
ふと眼をこらせば
見えるものだよ
真実の形なんて
自分で信じるものすべてが該当するのさ
ほら 新しい世界へ駆けだしてゆけ
古びた世界を抜け出して
錆びてしまって
もうすぐ滅びゆく世界を抜け出して
何が大切で 何が大切じゃないのか
今 ああ 見極めて
見定められる眼をもつことが最重要
だから 翼を広げて
見えない羽を広げて
さあ 本当に行きたかった青空の向こう
目指して今からでも間に合うからさ 進め
その足で
そのチカラで
生まれもった身一つで
それが真実
自分が定めた正しい活路(みち)さ
そうと決まれば
光がさすほうまで
太陽を道しるべに
希望を背に受け 旅立とう
夜明けの空に鳥たちが明日を描く
今 陽が昇る
このまま夜が明けて気持ち定まったら
宛のない旅へゆこう
宛など途中で決めればいい
今はただなにがなんだかわからなくてもあの光についていけばいい
途中で自分で選ぶ分かれ道にさしかかるまで
あの太陽 朝陽を目指して歩きつづけよう
ふわり 自由な翼
思い思いの場所で
思い思いにはためかせて 笑っていよう
見えた光に笑いかけよう
闇にのまれないように
見える光に包まれよう
素直なまでに強く勇ましく
そんな人であれ
そんな人でありつづけるため
僕は 生き様を刻みつづけるよ。
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私が死んだあとの世界も
私が生きていた世界と何の変わりもないさ
死後と生前の気持ちの変化なんてわからない
まだ真っ白な心
目玉さえ開けない
私が死んだあとの世界は
きっと退屈なまでに変わらなさすぎて
誰かのあくびが聞こえてきそうだ
土の中に埋まった僕の穴だけの耳にも
ああ 想像すればやっぱり悲しいから
もっと生きているうちを大切にしよう
死ぬことが免れないなら なおさらだ
そう思った 二十歳前の未成熟の果実みたいな心で
あなたに笑いかけるような今がなぜか心なしか幸せに感じた
ある日の夕飯前の夕刻
生あるうちにやりたいことなるべく多くやり尽くせ せっかくの時間をくだらないことで無駄にし費やすな!
僕は自分に言いました。
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さようなら はじめまして お辞儀で始まり終わったストーリー
出逢いには別れは付き物と昔からいうだろ
出逢う前からわかってたよ
この日が来ること
その一部始終をムネの中で見ていたのは僕だけだから
誰かにこの悲しみの置き場を訊いてもわからない
だから涙もとまらない
とめられやしないんだな
今 あふれ出した愛が僕を隙間もなく包み込んで
めぐる明日より大切な未来をくれるさ
くり返す日々の中できっと僕ら昨日よりつよくつよく行けるはずさ
どんな昨日よりもつよい自分で今 とびらを開くよ
君と出逢ったあの小高い丘ではじめてのキスしたようにずっと忘れられない
忘れたくない記憶として残るんだ
生まれてはじめてキスしたあの日のこと
いつまでもいつまでも心には残るでしょう
何歳になってもしわくちゃになってもね
なににも負けない
あのドキドキ
そして甘くやわらかな君の唇の感触忘れない
僕は忘れない
サヨナラした時でさえふと思い出したくらいさ
おかげで本気で君を好きになってしまった
君が僕の心ににくいくらい残した置きみやげ
僕にはこんな物
君が居ないんじゃただのゴミと同じさ
ファーストキスをご返却願います
本気で愛す気もないのに…なんて悪いひと。
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無駄なものや無意味な事など無いさ それ自体が無いさ
だってなんでもやってみなけりゃ 挑んでみなけりゃ
結果などわからない
答など出せないから
やる前からだめだと決めつける自分はやる気がさらさら無いだけ
無の存在の意義なんて元から無いから
何かに挑む心も
諦める今さえまるごと無かったはずだ
諦められるということはきっとすべて無関係じゃ無いはず
なんらかの意味があるから僕は逃げている
追いかけられる日々を生きている
だからこそ夢を叶える必要があるともいえるんだな
ここにある物はけっして無になる物じゃなくって
きっと種になり花を咲かすとても小さな球根だから目立たなくて頭じゃわからないだけだよ
だけど時々心の目が映すんだ
頼りない希望をこれ見よがしにわざとちらつかせて
無から生まれる物
すなわち意味のある物
無意味から無をとったら意味だけになるだろ
なんにも行動を起こさないから
すべては自分が運命を回さなくちゃ始まらない
それを運命のせいにしても
無のままの今を責めても悲しいだけさ
ほんの少しの勇気をつかって0を1にするくらいできるさ
やがて100から200へと可能性は増大していって 無理なことも可能になる
気がつけばありえないほど頑張れる自分を歩き続ける路のどこかでみつけるはずだ
血をにじませ汗を吹きだし頑張る誰もが眼も覆うくらいの光を見たはずだ
たとえ叶えられない夢だとわかってしまっても気づかないうちにいろんな試練に揉まれて悲しみにも堪えうるチカラを身につけてるから
大丈夫さ
ほら 前へ踏み出す勇気だけが明日をひらく大きなカギと早く気がついて
内側に潜む本当は頑張れる自分が外側でサボりたいとあくびする自分に語り掛ける
ただそこで動けるか動けないかの違いで未来の形は変わる
辿り着けばわかるけど。
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いつの間にやら知り合った名前も知らない女の子
おさげ髪が可愛らしい真ん丸顔の女の子
君の乳白色のお気に入りのスカート
ふいに吹いてきた風が揺らしている
僕はその風を憎んだ
風が羨ましいから
最後まで名前聞けなかった
だから僕は君の名を呼べないでさよならしたよ
だけど君はジャングルジムが好きな女の子だから
僕はよく行った公園で回してあげた
君は気持ちよさそうに風を感じて可愛らしい声をたてながら笑ってた
そしてさよならの日がきて 君が旅立つとき
はじめて聞いたよ
君がミルクの国の王女様だと
ミルクでできたミルク色の雲にのっかって
天高く消えていく君はミルクみたいな澄み切った笑顔を僕にくれた
青空など目じゃないくらいの美しい笑顔をくれた
ミルクの国の女の子
名前も知らないけれど
一回きりの出逢い
ほんの数日でお別れ
はじめて僕が恋をした
一回きりの初恋
ほんとに悲しかった
ミルクの国の女の子
僕もいつか連れて行ってね
可愛らしかったから
恋をしてしまったよ
小悪魔のような笑み
僕の心に咲いた記憶
忘れないよ
忘れないよ
だから忘れてしまうくらい今残ってる記憶が遠くならないうちにまた会いに来て
また遊ぼうね
ミルクの国から来た女の子
名前も知らない人だけど
ミルクよりずっと真っ白な肌をした
澄んだ瞳のスカートが似合う女の子
僕は下手ボレ 君に。
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人は皆それぞれがいろんな悩みや迷いと日々闘ってるね
それは誰かとの関係だったり様々だね
でも一つとしてずっと抱えていたい物じゃないんだ
さびしくってわびしくって切ない想いを誰に打ち明ければいいのか
わからなくってもうすべてこんがらがって
八つ当たりしたりその苛立ちが他人に飛び火したり
傷つけるような言葉を無意識に口走ったり
自分をここまで追い込んでるものはなんなんだ
大丈夫なんだとへたに納得させようとするたび
悲しくなって むなしさにのみこまれていく
それはたとえれば見つめる視線の先の夜空に輝く星のひとつさえつかめない
そんな気持ちがふと心を突き刺すんだ
鋭い刃で刺されたようなはげしい痛みが僕をさらなる闇へと突き落とした
ふいに耳をかすめる口笛がきれいに飾りすぎた思い出を心のスクリーンに映すよ
水面に浮かぶ小さな葉っぱのように
水の流れにさからえず流れてゆくから
宛のない旅をする人間のように
生まれた意味もわからないけれどかといって自ら命を絶とうとはしない
きっとそれこそ僕があの日生まれてここにいる意味でこれからを生きていく意義だと形のない想いを握りしめて
カッと空を睨んだ
おぼろ月夜
さらさらとわけもなく流れてゆく
そう皆 誰もボロボロの色あせた葉っぱなんだね
そのやわらかい身体で 汚れたまま
引きちぎられても涙こらえて
次の場所へ
さらなる旅へ行くために船を漕ぐ
人は船乗りでもあるんだ
時間というオールを漕いで終わりという名の岸に着くまで
漕ぎつづける涙の海の中を進む船に揺られながら 自分の船が沈まないように
慎重に 目的の場所を目指し誰もが行くんだね
方位磁石など役に立たない
今 どれだけ命のメリットが残ってるかもわからないのと同じように進行方向から向かって目の前にある現実しかわからない いつも。
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君の顔も君の声も確かに好きだけど
とても大好きなんだけれど
それ以上に大好きなところがあるんだ
それは外側からじゃ絶対に見えないところ
たとえば君のささいな優しさだったりよく気が利くところなんだよ それがあってはじめて君の魅力が引き立つのさ
いくら可愛いこぶったって
そんなのおまけのうちさ
本当にその人のいいところは深く触れ合ってぶつかってみないとわかりはしない
永遠に
だからどこにも行かないでずっと僕のそばにいて変わらない愛をください
ずっとずっといつまでも
いちばん好きな君の隣なら幸せ感じれるから
今ある迷いや悩みから目をそらしても君だけは失いたくない
なんとなくさびしいとき
ふつうじゃ誰も気遣ってなどくれないような小さな気持ちの変化にも君は気づいて
優しげな言葉で心ごと身体を包んでくれる
あたたかなスープみたい
ちょうどいい温度のお風呂に入ってるみたいな感覚を僕にくれる
そんな瞬間でわかるんだよ あれ、これってもしかして運命なのかなって
そんなふうに思える自分も好きなんだ
寒い冬も暑い夏も
君がそばにいることでなぜだか心から強くなれる
いやなことも苦しいことも君がいるから問題なく頑張れるんだ
それはひとえにきっと君のおかげ
なかなか言えない言葉
ありがとう ありがとう
何度でもささやいた
小さな声は君の心へちゃんと届いているのかな
そんな不安さえ君にはバレバレで
「見返りなどいらないわ
私はあなたを愛したいから愛してるまでよ」
なんて顔で笑うからたとえ思い違いでもうれしいんだ うれしいんだ
心は湯たんぽ抱いてるようだ
凍える夜もぎゅっと包んでくれる お揃いのセーター見せ合いながら見上げる空には星が流れて
その瞬間ほどの時間の中で願った願いが叶うといいななんて笑いあう そんな場面消えない様に祈った。
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売り払った夢のギター取り返しにゆこう
今から 今すぐに
はじめて両親に無理を言って買ってもらった念願のギター
それなのにくだらない事で売り払った
あとで気づいたらその愚かさに悔やんだよ
だから もう一度
夢を取り返しにゆこう
あの思い出のギター
もう手放さない
夢のギターで弾いたいくつものメロディー
それはまるで遠い記憶のようにずっと心の中に響いてやまない思い出のメロディー
夢のギターを弾きながら書いたいくつかの歌詞
作ったうたは不器用なものばかりで
いかにも僕が作ったって感じなものばかりだけど
そんなのはいいから
早く取り返しにゆこう
払い戻し断られても
なんとか交渉して
あのギターでもう一度弾きたいんだ
弾かせておくれよ
君を突き放した馬鹿なこの僕にもう一度だけうたわさせて
愛のうた
悲しみのうた
喜びのうた
ああ いろんな気持ちが込められたうた
またうたいたいから
もう一度うたいたいから
この僕の指で君の錆びた弦を新しく取り替えてつま弾かせて
ジャンジャン
ジャンジャン
ジャンジャン…
なんかいいうた書けそうだよ
そんな気がする
新しい気持ちで
真っ白な心に広げた一枚の紙に走り書きした突発的な想い
それを長い時間かけて書き上げるよ
ひとつのうた
もう目移りしない
ひとつのうた
それだけを作るのに没頭するから
うたわさせて
うたわさせて
君と僕は一心同体
勝手なやつといわれても長い付き合いだから
すぐに仲直りできるよ
信じてるから
君をまたふたたび弾ける日を あの喜びを
僕は待たずに迎えに行く
待っても君は戻らないから
ごめんと涙を君の身体にこぼしながら抱き締めるギター
いつか君と夢を叶えるため必要なギター それが君だよ。
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君の心の奥にある
優しげな場所
僕も連れて行って
いつか永遠へ
信じられるものはいつも不確かで
明確にはならないの
だからため息があふれてしまうよ
そんな日々を重ねて
僕ら大人になっていくけど それでいいの?
せめて 僕らに光を見せておくれ
もしそれがだめならばその場所だけでも
空の彼方へ
僕らを導いてくれ
心をかすめるひとしずくの涙
冷たい雨にびしょ濡れの今を乾かして
ほら朝陽がさす日を僕らはこんなにも信じているのに
なぜ応えてくれないの?
その答すらなぜくれないんだろう
無言のままの神様の存在はこのままつまらない嘘になってしまうのか
ああ 天に祈る 両手をあわせて
そんな夜はふいにさみしくなるから誰かのぬくもりがほしくなるのです
行ったり来たり
僕らはまるで振り子のように 定まらない居場所
ぐっと切なくて
今 時を越え
あの日を生きてた僕に会えるのなら
きっと きっと
勇気を出せよといえるのに その答を知ってしまった僕は弱さに負けてきっと会いに行けたとしても行けないだろう
遠くから眺めているだけ
あの日あの日と同じ別れの場面を見てるだけ
雨降り傘を投げ出し
雨の中を泣きながら走る僕の背中
両腕を振り乱しながら叫ぶ声がまたも胸を焦がすだろう
そんな他愛ない夢の中で今もただようさみしさにさいなまれているよ
こんなにも愛していたのに
もう今ではそれをいったところでむなしく消えてくだけで
代わりに胸の中に浮かんだ
悲しい悲しい別れの言葉 ああ サヨナラ
また会う日まで 血潮ふるわせ駆け抜けた恋心よ
また君に会いたい…
それしか言えない
サヨナラは別れの言葉じゃ無くてもさびしい気持ち隠して笑えるほど僕らの日々は色あせてないんだ
だけどサヨナラ…
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今日の僕にさよなら
明日もまたさよなら
人は生まれてから死ぬまでのあいだに
どれだけのさよならを言って
いくつの出逢いが続く
すぐに終わってしまう出逢いならば最初から出逢わなきゃよかった出逢いもある
だけれど出逢いは少なからず人に強さという光を与えてくれる
ずっといつまでもじゃなくても
その場だけ
今だけ
光をくれるからね
感謝しなきゃ
だけれどさみしいよ
本当はずっと君と居たい
本当はずっと歳をとらないで若いまま
君とずっとこの楽しい毎日を暮らしていたい
毎年 季節がめぐって新しい自分に生まれ変わるとき
言い様のないさみしさが胸をくすぐるんだ
だから涙はきっと手放せない
だけれどそれでも強い自分で居たいんだ
その想いだけはずっともっていたい
たとえいつか いつの日かこの世界と君にさよならする日が来たとしても
今まで君と僕の二人で作った思い出だけは忘れない
忘れないであの世までもってくよ
現実なんて思ってみればかなりシビアだけど
その悲しささえも光に変えられる強さをくれるのが愛する君だから
わき腹の痛みをこらえてゴールまで休まず走りきるくらいできるはずだ
君が僕の光で
ずっと居てくれるなら
ああ
君は僕の光で
僕は君の光さ
そんなふうにお互いが助け合って生きていこう
それがいい 素晴らしい生き方だよね
瞼をつむって今見ている景色をその真っ暗闇の向こうに見いだすように
本当の君 描けたら
ああ それは 新しい僕の始まり
そしてまた僕は脱皮するみたいに
またひとつ大人になる
せつなさを抱えると同時にそれに対抗する力も授かるから
きっとこの先どんなことがあっても二人なら大丈夫
そんな気がする
なぜだかね
君を見てると
確信もてるよ
君が僕の光でよかった。