詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
ふてくされた顔で世の中の強引さにまいりながら生きる
必死にただボクが咲く日を心待ちにして
この場所にはもういる理由はないのに
なぜかもどかしい気持ちだから心の調律が終わるまで出るわけにはいかなくて。あの日夢をあきらめやめだやめだと投げやりになった時点で
ボクの長い旅は終わりをむかえていた
それでも未だ旅の途中
何かもわからないものの存在を信じて探し歩いてる
ボクが咲いた日にはきっと今以上親や周りは期待しただろう こんなにも役立たずな奴だとは思わなかっただろう
ボクは見事にその期待をまるごと裏切り打ち砕いた
あとはただ静かな孤独とやまない雨がムネを濡らすだけ
嗚呼 あまりに出来過ぎた完璧なルールや規則に縛られたからだ
それに阻まれた世界から逃げ出したくて逃げ出したくて
ボクはとにかく走ってた
涙も振り切り仲間の声にさえ耳を閉じ
すべてを聞こえないように耳をふさぎ聞き流していた
世の中のしかるべき流れからもはみ出して
実は自由になった気でもけっして自由じゃなく
檻の中で泳がされてる偽りの自由を握らされたボクらだから
涙を流すことは禁じ得ない
嗚呼 もう感情抑えきれないよ
すべてのことに答を求めるボクの名を刻む場所に咲くのがいいのか
なんとなくてきとうにここらに腰を下ろし根を張ろう
今日という一日に
人はそんなふうになんだかんだいいつつも行き場があるから咲く場所を選ばなければいくらでも生きる策はある
思うより幸せなイキモノです
ボクも早くボクの咲く場所を見つけなきゃと焦り顔で右往左往する
はれて咲く場所を見つけられた日こそがボクが咲いた日になるとばかみたいに信じて
今も探してる
ボクの咲く場所を
ボクが咲くにふさわしい場所を
ボクに似合う場所を
ボクの一生の住処を
探してる ずっとずっと。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
なにも見えない
なにも聞こえない
なにもわからない
そんな事がいつまでつづくのだろう
幼い日のとまどい
でも今は違う
なにも聞こえないわけでもなくなにも見えないわけでもない
何もかも感じれば自由なままにこの身体におぼえさせることができるから
孤独、無音の世界にいたつもりで少しずつ少しずつボクは自分でも気づかないあいだに光ある場所に近づいてた
そこに救いがないのをしったから
そうしてボクはまるで鎖につながれた犬のようにうなってるけど自らの鎖を断ち切るすべをつかんだ
今 心を縛る鎖を解き放って 光り輝く明日への最初の一歩を踏もう
はじまりはここから
なにかを信じる気持ちだけが踏み出す力
そして自分を動かすゼンマイさ
さあ 観衆の拍手など無いけれど ゴールは間近さ
たとえば雨の降らないどこかの国の土地に久々に雨が降ったような
うれしいだけじゃもう心のタンクに入りきれない喜びがボクのすべてを満たしてく
いつかそんな日がくること願うよ
夏の日の道にぼんやり見える逃げ水の幻
そんな明日を追いかけてる少しのロマンを足がかりに一歩一歩つよい人になる
そう誓った初雪の舞うウィークエンド間近の冬の日
日々、カレンダーの数字をひとつひとつ転びそうになったり踏み外したりして飛び越えて途中経過を気にしながら深い夜の途中立ち尽くす窓辺
そんな苦難の繰り返しの末にボクは今ここにいる
それもまた当たり前ではあるけど誇りに思えば消えそうな自信も少しのあいだだけは消えないはず
そんな想いを抱きしめながら背負うこれからと今までの日々 そして過去の過ちと未来への不安
すべてがボクに向けられた試練 毎日がサバイバル
知恵の輪を解くよりも難解な人生にへこたれない強さをきっと誰かが見てる
この長い旅のどこかできっとめぐり会えると夢に描いて待つ。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
いつも悲しみに出遭うたびに心がしぼむよ
自分にとって都合のいいことがあったときはうるさいくらいはしゃいで笑うくせに
なぜか訪れたのが悲しみでその悲しみを目の前にすると声も出ないくらい
まるで魂抜かれた悲しいぬけがら
置き場のない悲しみは心のどこに置いたらいいですか?
心はこんなにも悲しみ記憶にすり付けること拒んでる
うれしいことなら
楽しいことならば
いつでも記憶につめ込む隙間はたくさんあるのにね
なぜか悲しみは拒絶するんだ
この心がそんなもん頼まれたっていらねえと受け付けないよ
吐いて捨てるほど悲しみがこれ以上増えても仕方ないし
我慢の限界はとうに通り過ぎているのに置き場なき悲しみは無限に増えていって有限なるボクの限界ある脳味噌の要領をかるく超えて破壊する
もう笑うしかない
ゲラゲラ ヘラヘラ
ばかみたいに大爆笑
なんて悲しい現状
どうにもこうにも
逃げ場のない現実をふらふらゆくよ
孤独なボクは灯りを探して夜の道を歩く
トボトボわびしい気持ち消えるまでしばしの口直しならぬ心直し
なんちゃって
風に吹かれてそんな気持ちすらカッコつけるためのいい雰囲気として利用して
黄昏に吹かれて
なんてさびしい人なんだろうね
こんな自分ホントは一番嫌いさ
ホントにホントに
大嫌いさ。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
ねぇ その指ではさんだたばこ道ばたにいま捨てたでしょう?
誰も見ていなきゃいいんだって顔
罪の意識なんてその顔からじゃ感じれない やさしさまた一つあなたから抜け出て一瞬で消えたよ
とめどなくあふれ出るその涙は生きてるから流れるのに
いつからそんなにもけがれてしまったの?
心はどこに行ったの?
疑問ばかりが浮かんでは消えないまま
ボクの中にあふれてるよ
誰かが決めたルールを嫌って守ることが面倒と思うならば
たとえば生きることやめればって話になるけれど
あえてそこはしないで
簡単なことからまず始まればいい
当たり前なことでも当たり前という意識を見失ってしまえば人は当たり前なことにも目が向かなくなる
だから人はけがれている心を持つのだね
人は最初からけがれてないよ
生きていくうちにけがれていく人はけがれていくだけで
人は生まれてから幼い日々生きるしばらくのあいだはなんて純粋なんだろうっていうくらい
澄んだ瞳で思いのままに手足を動かす
それだけでよろこびに満ち溢れた笑顔浮かべてたのに
どうして人はずる賢い金儲けの方法や生きていくうちにうそをつくこと そのうそで巧くごまかすことを知るのかな
周りの環境…孤立した環境 会話のない家庭や仕事場や学校
であう人々…みんなうそで塗り固められた言葉ばかり言う人 その概要は様々にあるけれど
それだけでもずい分変わるのに
なぜ不必要な悪魔が人の足を汚すのか
人を変えるのか
その甘い麻薬のような欲望や偽りのあめ玉を人は受け取ってやさしさ忘れてくのか
当たり前なことなのになぜできないの? ルールを素直に愛せる今を生きてる人はためらいもなくみんなそういうけれど
ボクは当たり前なこと以上に難しくて簡単なほどに疑問を持つ答が人の脳味噌を混乱させるものはないよ
だから幼い生えたばかりの羽はふるえて縮む。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
子供は見てるよ
大人たちの罪を その内容を
子供は知ってるよ
その幼い目に今映る悲しい出来事を
ちゃんと映している
ちゃんと理解してる
大人が思う以上に子供はとても傷つきやすくて
そして賢くて
大人の汚れたずるさやごまかしのない心だから 素直に物事を考え純粋な目で見極められる
偽ることを知らない心は今の大人のあるべきじゃない姿に その現状にひどく悲しんでる
子供だからなんてやさしさや特別扱いは要らない
子供でも立派な人間だ 生きてきた分以上の知識を知ってるんだ
大人なんていわば少し時を重ねて自然とでかくなっただけで同じ人間さ
子供みたいな知能を持つ子供以下の大人もいるよ
胸張って大人なんていえないような大人もいるよ
子供は見てる
そのずるさを その罪深さを
子供が一番知ってる
正確な位置から子供は眺めてる
大人は子供のまっすぐさを見習うべきだ
当たり前なことを忘れてる大人こそが見習うべきだ
子供の時のあの嘘ってなくらい純粋でまっすぐな気持ちがあれば人間に戻れるのに
いろんな誘惑を知ったり触れたりするから子供の心はいつの間にか消える
大人社会に丸みをえぐられてトゲトゲした角張った心
今日もするどく尖った角のある心が光る
悲しい光で世の中の狭さ感じながらその光はさびしく光る
涙も光る
子供は悲しい気持ちで時に笑いながら見てる
子供の目は 子供の心は
大人の身勝手な考え一つでは変わらない
子供の目は 子供の心は
そんなに簡単になんでもホイホイ従うためについてるものじゃない
純粋故に正しいものとそうじゃないものをしっかりちゃっかり分けられる
それが子供だ
ただただはしゃぐばかりが子供だと思ったら大間違いさ
子供だって自分の想いでちゃんと決められる
ぼんやりした頭で遊んでるだけが日常じゃねぇんだ。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
悲しいのに泣けない
嬉しいのに笑えない
なにも言葉が出てこない
最近そんな事ばっかしだな
自分の気持ちを偽って生きてるのも大変です
こうなりたい
こうありたい
理想ばかりが心のタンクを埋め尽くして
だけれど
なりたい なれない
それを繰り返すだけで動かない足は歩き出さなくてもつかまえられる範囲の夢を探して立ち止まる
それじゃ夢は叶わない
願うだけじゃ叶わない
ああなりたい
ああなれない
誰かを目標(ゴール)にして
誰かを自分の心に映して
まるで被写体のようにボクの心の中で一番光り輝くあの人
オリジナリティのないボクがあこがれを抱く悲しさよ
天にも昇る気持ちですべての理想よ
せめて我が身を照らす光と変われ
そしてさみしいとき悲しいときボクを照らして
なりたいのになれない
なりたいのに動けない
ボクを立ち直らせて
ボクを立ち直らせて
ボクを目覚めさせて
ボクを目覚めさせて
ボクをたたき起こして
ボクをたたき起こして
夢のあるところまで歩かさせて
声だけでいいから
誰か闇夜に救いの声をください
心もふるえる淋しさ紛らすような明るい声を
このまま棺の中で蓋をされ地中深く埋められるミイラにならぬように。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
時計の針が刻む時間の中で
ときにはボクらはゲラゲラと笑い
かと思いきや泣き出したりする
たった一日されど一日
長いこれからの人生からしたらたかが一日
だけれど気がつけば今日明日にもつきる命
そんな日が来たら何よりも時間が恋しくて1分1秒でさえ心底尊く抱きしめるでしょう
1分1秒 コンマ O.何秒
長い人生 時を刻む時計と今日もにらめっこ
針が狂うほどあまりにみつめられて恥ずかしくなった時計さん
赤くなったお鼻を明かり消してボクにわからないように隠した
いつまでも此処にいたいな
大切な人と当たり前な生活に追われていたい
忙しく働く今じゃそんな事いえないけど
死にたいとは思わないから
明日もボクのまま生きていこうとこころ密かに誓ったボクでした
今日のボク だめだったな
ならば明日は満足できるボクでゆこう
大丈夫 自分を信じて少しずつ黄昏に包まれて暮れてゆく
命の夕景を眺めながら
あふれる涙と少しずつ高くなる背丈で見る世界
視野は同じなのに目の高さが違うからなんとなく世界が広くなった気がした
こんなにも大きくなったけど世界はそんなボクよりずっと大きくて広い
負けた 負けた
だから知らない事たくさんまだある
だから知らない事知るためにゆこう
生きて 生きて 生き抜いて生ききるまでは 弱音が出かかってもすかさずしまって
死ななくても死に物狂いで歩いてく
時を刻む音と命を打つ音が重なる時に有限の時間のはかなさや尊さを感じながらいつも笑ったり泣いたりするよ その意味をかみしめて
人生は長い短いじゃなく濃密さだという人がいる ボクもそう思う
決められたり告げられた余命(いのち)の終わりに明日を生きるかどうかを迷うな
自分の存在を君が信じてる限り存在は命尽きてもけっして嘘にはならないから
なあ明日も負けずに俺と生きないか…?
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
誰かがいつかさりげなくなにげなくくれた言葉が
こんなにも今のボクの支えになってボクを強くしてくれてる
そのとき奇跡のような言葉の力をはじめてボクは知ったんだ
ただ相手からしたらなにげなくなんとなくなのかもしれない
もしかしたら違う意味でいったかもしれない
それでも受け取った側の人がどう感じるかで意味や形はたちまちもとの姿をいろんな形に変えるんだ
だから言葉はおもしろい
やめられない
この言葉集めて
ひとつの組み合わせつくるような詩の世界に魅せられて
幾通りもある
無限通りもある
言葉の果てしない広さに心を打たれてまた描き出す
なにもない真っ白な紙に色もないのに白と黒で鮮やかな詩の世界をたくさんの人の手で描かれる
手という意味では同じ手なのに
人により違った詩が描かれるから素敵なんだ
そしていつもいつもいつもボクは思い知るのさ 限りない言葉の力を目の当たりにするんだ
誰かが認めてくれればまた新しい描き出す原動力(ちから)となる
ボクにとっての言葉の力を確かめる方法はどんな言葉でもボクの放った言葉が聞いた人の心の中でどんな風な形になりどんな風にその形をその聞いた人が表現し顔にあらわすかで決まる
みんなもそうなのかな
魔性の言葉
されど
神秘なる言葉
いつもいつもいつもその力にふれるたび
何度でも神様をおがむような気持ちで ボクは言葉がくれた勇気という力(ひかり)で言葉に感謝しその感謝を感謝で返すよ
言葉の力に肖りながらたくさんの詩で人と人の心を語り 見えないなにかでつなぎたい
これからも言葉を使わさせてもらえる喜びを感じること許してもらったら
また新しい詩を書くために机に向かう
ボクはまだ名もない詩人 もしかしたらこれからも変わらず名もない詩人
それでも詩を書けるだけで幸せな事だからこんなにも心満たされてる。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
茜の空見上げて生きる喜びを知ろう
こんなにもきれいな空を眺めるだけ
それだけでほらこんなにも笑えるんだ
いつか今日と同じこの場所で誓った遠い日の約束
いま果たしましょう
現実のものにしよう
指切りげんまんであの日約束した日の空も茜色だったね
いつもやさしく見守るように人がさびしいとき空にはかならず茜色の空があるから
見上げてごらん
そこには目も潤むほどのきれいな景色が広がる
空のすべてを茜に染める
やがてどこまでも広がる雲の向こうに明日を映すもやさしく人の中にある灰汁をすくいだすように空はあかくあかく染まるんだ
いつでもあなたのそばに悲しい出来事と共にやさしい茜は気がつくとそこで笑ってる
あなたのあとをどこまでもついてきて夕陽の妖精はボクを心配そうに見守ってる
寄り添うように
寄り合うように
重なり合うように
ボクをつよくつよく突き放さず抱きしめる
そのあたたかさとやさしさでけっして安易に責めない
お母さんのようないっぱいの愛で
それが茜のつとめだとしてもこんなにほら抱きしめられた心があたたかい
茜はふれた人の心もやさしくする
ボクのすべてを
すべての人の心を茜に染めて。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
青い空
蒼い悲しみ
淡い碧 ボクの中に流れてる血潮はその中のどの"あお"かな
どこまでもボクの日常をむしばんでゆく毒をはきだすこのまばゆいばかりの陽射しと今にも笑顔咲きそうな白百合
誰かといるときの悲しみもひとりの淋しさも同じようなもんさ
だけれど君と居るときだけはホントの自分でいられる
ウソのないボクをさらせるんだ
いつもいつもそんな自分を保てたならホントはいいんだろうけど
なぜかなぜかそんな自分が恥ずかしくって思わずひた隠しにしてしまう
ポケットにしのばせた小さな胸の高鳴り
それは年代物のギターのようにきれいな旋律(メロディー)を奏でている
青く蒼く どこまでも どこまででも悲しみに降られたならばやさしさをその数だけ知ろう それが正しいのさ
傷つけることだけを学ばずに 生きられる人なんてもしかしたら居ないかもしれない
だけれど人は傷つけることを知れば人の痛みや苦しみを同時に知るから
きっとやさしくなれることを学ぶ
最初からやさしい人になれないけど
少しずつ丸くなるよ
心は丸くなるよ
君に愛をあげられるくらいに大人になったよ
もう、獰猛なボクにはバイバイして
檻からでたボクははじめて君からじゃなくボクから君に餌をあげる役目に代わる
蒼く青く心が染まっても人にやさしくできるあおならばボクは青にも蒼にも喜んで染まろう
やさしい青やあたたかい蒼もあるはずだ
だから探しにゆこう
今 目の前にその在庫が無いならば
この足を動かして
ゼンマイまわして
青い蒼い大地を笑って進め 運命のイタズラが授けた二本の足で
ボクは青い蒼い旅人
蒼い青い世界を君とふたり 運命のイタズラや突然の風色々あるけど
それでもそれでもと前だけを見て進む
目指すはあの場所
いつの間にかやさしい色になった青と蒼だきしめて夢が咲く場所へ。