詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕を苦しめる
この傷みと引き替えに
何か特別な愛(もの)をください
それは愛というたった一つの彼奴もほしがってる君のこと
何度涙を流せばいいの
慣れちゃったよ
悲しみなんか
慣れちゃったよ
だけど辛さは変わらない
涙は乾いて出やしない
僕が味わってきた悲しみ
今までどれだけ僕を苦しめたか
君には分かるまい
彼奴なんてそんなことさえ知らないだろう
何度苦しめばいいの
慣れちゃったよ
裏切りなんか
慣れちゃったよ
傷の上にまた傷ができて
本当は我慢してるだけなのにな
君は気づいていないらしい
数えたらきりがないほど
感じてきた悲しみ
今なら君は分かるだろう
彼奴を嫌うわけが分かるだろう
いい加減目を覚ましてくれよ。
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人の死を間近で見てしまった
喪服姿で泣きじゃくる親戚たち
ハンカチで涙を拭いながら
火葬場まで行く霊柩車を見送りながら
僕も少しだけ瞳が潤んでた
じいちゃんの死んだ日には
たくさんの悲しみが溢れたよ
きっと僕も死んだらこんな風に
たくさんの人に悲しんでもらえるかな
まだ死ぬことはないとは思うけど
だけど少しだけ気がかりになってた
考えすぎて
泣くことも忘れて
三回忌もし終わった
お盆までじいちゃんは還らない
母さんに似て頑固な爺様だったけど
とても男らしくて
とても尊敬できる人だった
だけどもう会えないんだね
僕のじいちゃん
母方のじいちゃん。
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こうして覗き込めば見えるはず
君の悩みも抱え込んだ傷みもすべて
わかるはず
大切なものの中から
ひとつだけ
失わなくちゃならないとしたら
いったい僕は何を捨てるだろう
君はもちろん捨てないとしても
残ってるのは家族というシアワセ
選べないよ
家族と君なんて
きっとそんなものだろう
なくなっていいものなんて
僕にはないんだ
今年の誕生日に無理を言って買ってもらった
天体望遠鏡で君と観た月は
真ん丸で綺麗だった
クレーターの一つ一つがくっきり観られたんだ
こんな風に君といられる時間も
残り僅かしか僕にはないんだね
だから君のみせる笑顔の一つ一つを見逃さないようにしなくちゃね
いつの間にか夢から覚めて
それがすべて夢だと気づくまで
僕は君と笑い合いたい。
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大人になって
子供のときよりかなりちっちゃくなってしまった僕の夢
どれだけ時間と時代を超えたの
きっと自分でも覚えてないくらい知らない間に越えてきたんだろう
気づけば
そこに朝があって
我に返ったように
辺りは暗くなる
いつもそうさ
みんなそうさ
思いつめた表情でひっそりと誰かを想う
原寸大のユメ
追いかけたって
たどり着けないことなんて
言われなくても知ってたよ
大人になるってことは
何かを失うことでもあるんだね。
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何処までも無限大に広がる君への思い
いつまでもこの胸に閉じこめていこう
毎日の慌ただしさに何か大切なもの
落っことしてしまったのかもね
それは若かったあの頃の輝いてた自分
いつだって何処にいたって
君のこと考えない日などなかったあの頃に
もう一度戻れるなら時間よ過去に遡れ
何処までも無限大に広がる二人の世界
いつまでも忘れないようにこの胸に
刻みつけよう
愛という一文字を
刻みつけよう。
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花弁、一枚
ひらひら舞い落ちて
桜は緑に生い茂り
来年の春がくるまで
花はつぼみに姿を変えて
来年の春を待ちます
花弁、一枚
ひらひら舞い散って
恋がまた一つ終わりました
3ヶ月という短い時間の中で
私は私のまま何も変わらずに
今は違う男(ヒト)の返事を待ちます
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胸を刺すような冷たい雨に濡れながら
悲しい思いを無理矢理に流して 胸に隠して…た思いはどこなの?言わないの?まだ今は…どうなのかい?
君は今何を想うの
雨粒を弾く傘からちらりとのぞいた横顔は悲しみの度合いを感じさせる
僕には君の傷みを代わってあげることはできないけど
話だけなら聞いてあげられる
少し頼りない僕だけど
話してごらん
風に吹かれて
二人はお互いの大切さに気づいていく
なにが愛でなにが恋なのか
こんなに自分をわかってくれる人を探してた
雨に濡れた君はとても
悲しそうだったけど
色っぽかった
君の眼鏡に映る僕は間違えないで
君を愛せてますか
少しキョドりながら聞きます
答える代わりに抱きしめ返した君でした。
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君はこの世界にただひとりしかいない
誰に対しても同じだろう
その人その人によって違った輝きを持っているから
一人一人が掛け替えのない宝物なんだよ
今にも消えそうな
ちいさな星でも
精一杯輝こうとしてる
できる限りでいいんだ
持てる力出し切ってごらんよ
難しくないよ
やれば案外カンタンさ
だから
君も輝いてみてごらん
きっときっと輝けるよ 君なら
きっときっと輝けるよ 君なら。
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僕は
君という名の信号が
合図を送るまで
ここで立ち止まる
恋愛交差点を渡るとき
それは
君が合図のキスをくれたとき
僕は交差点を横断するんだ
そそくさと
君の名字を変えて僕の名字になるんだ
それで
二人は夫婦となる
まぁこんな感じかな。
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電気もつけないで
暗い部屋でひとり
退屈を紛らすもの探してた
テレビをつけたってなにもやってないし
麦酒もないけど買ってくるのも面倒だし
部屋の掃除をしなくちゃ
やりかけの書類をまとめなくちゃ
立ち上がるのも億劫だしな
明日でいいや
明日はどうせ休みだし
早く起きて済ましちゃおう
いつの間にか
一日が更けてた
パジャマに着替えずに
スーツのまま寝ちゃってた
顔を洗って
パソコンの前
キーボードを打ち始める
またつまらない一日が始まる。