詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
キミは僕の苺ジャム
まるであかない瓶の蓋
キミの良さをだれもわかってない
でも僕はわかる
なんだかわかっちゃう
キミが我が儘とか
キミが気分屋だとか
そんなこと問題じゃない
大事なのはだれがキミを愛すか
これだけなんだよ
キミも僕も苺ジャム
甘過ぎって言われたって
いちゃつきすぎって後ろ指指されたってかまわない
キミの良さは
僕だけが知ってればいい
僕の秘密は
キミだけが知ってればいい
それだけで開かなかった蓋は容易に開く
少し厳しく叱って
黙っとけば
つけあがる
そんな風に育てられてても
僕はそんなことはしない
だって
そんなことしたら蓋はさび付いて永遠に開かなくなるからね。
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何の変哲もないふつうの日なのに
何一つ嬉しいことなんてなかった日なのに
何故なんだろう
こんなに愛おしいのは
終わりに近づくたび
いつも切なくなるよ
独り儚げに散らかった部屋
窓から見えたのは狭い路地
橙色に染まった空
誰かが残した不安の影 涙の粒
頬を掠めた寒々とした12月の風
今 気づいた
普通がどんなに幸せか
考えもしなかった
そんなこと
当たり前なことだって思ってたから
普通ってなんて素晴らしいんだ
金持ちじゃなくても有名人じゃなくても
普通で良かった
そう思えるような今日があって良かった
愚痴を言っててもまぁ今日まで生きてきて良かった
そう思えたよ
もらしたため息
5時のチャイム
少しだけ切なくなるけど
だけどここから見える夕焼け空は泣けてしまえるほどに綺麗だった。
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使い捨てのユメ
手にしては
無理だと悟り
手放していく
使い捨てのユメ
考えもせずに
適当に諦めては
ほっぽりだした
何かを叶えることなら
難しいのが当たり前で
せっかく死に物狂いで今日まで走ってきたのに
勿体無いな
勿体無いな
使い捨てのユメ。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
いつも教室の隅っこで
無表情でにこりとも笑うこともなく
空をただ眺めてるアナタ
クラスメートと上手く話せないのか
見たところアナタは孤独に浮いてるって感じ
僕と同じだね
そういう孤独なところ
一緒にしないでって言われるかな
こんなこと言ったら
放課後の教室で
戸締まりのアナタと僕は
夕焼け空をなんとなく眺めてた
綺麗だね…
綺麗だね……
アナタをこんなに近く感じれる
何故かな似てるからかな
こんなに親近感を抱くのは
初めてキミに話しかける
先ずは適当に
『学校つまんねーよな』
そうキミに呟く
聞こえるか聞こえないくらいの声で
返事を期待しないで
そっと呟く。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
誰かに届けたい
僕のこの壊れそうなくらいの君への思い
誰にも伝わらない
僕のこの潰れてしまいそうな胸の痛み
知らなくたっていい
ただキミだけが僕の恋した人であったというあの日があれば
何故なんでしょう
恋は儚いのね
何故なんでしょう
夕焼け空がこんなに綺麗なのに
涙で霞んでしまうよ
せっかくの夕焼けなのに
カナシい現実を直視できない
涙した後に見る夕焼け空が今でも胸の奥で色褪せることなく今でも見れるよ。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
また季節は巡り
また僕をひとつおとなにしていく
一歩一歩と前へ踏み出していく
そのたびにまた大事なものを失う
悲しいお別れ
いつかは訪れると思ってはいたけれど
やっぱり思ったよりもずっとずっと悲しかった
僕を誰よりも愛してくれたアナタ
僕はというと何もしてやれなかった
それだけがそれだけが悔しくて情けなくて
だけど戻らない
アナタは戻らない
だから
進むしかない
僕もいつかアナタのところへ
旅立つそれまでは僕は歩き続けよう
夢を探し求めて
旅を続けよう。
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雪が降ってる
キミの心に
雨が降ってる
見上げた空の上
吐き出した息が真っ白
冷たい両手に息を吹きかけて
冬だというのに
何故か切なくて寂しくて儚いんだ
それは きっと
愛が足りないから
それは どうやら
愛する人がないから
だから こんなに
むなしくなるんだ
寒さを和らげる温もりもないし
だから こんなに
悲しくなるんだ
もうすぐクリスマスだっていうのに……。
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凍てつく夜
キミがいない
布団にくるまって
眠れずにいたよ
なくした恋の忘れ方
忘れちゃったよ
だから 私は
キミのすべて
これからも忘れずに胸を痛めながら
歩んでくことでしょう
12月の切なさは
なくした恋の
溶けきらない
もどかしい 霙。
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私が生まれた
浅き夢の夏
思い起こせば
遠き幻
過去になる
今もいつか
過去になる
時は無情に季節を巡らし
大きな口を開けて
今か今かと待ち望んでいる
チクタクチクタク…
チクタクチクタク…
ゆっくりゆっくりと時の音を刻みつけながら……。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
この手をぐっと伸ばして
やっと掴めたものは
あの日思い描いたものより
だいぶかけ離れた生活だった
ここからはいつも
同じ景色ばかりが瞳に映っていた
地平線ビルの隙間
沈んでいく いつかの夕日
なるべく面倒なこと避けていたいし
できることなら楽して儲けたいし
でもそんなこと無理なことだから
僕たちは汗水垂らして死に物狂いで理想を掴もうとする
毎日が悲しくて嬉しくて
明日はいったい僕に何が待っているかな
不安で不安でたまらなくて本音をいえばかなり苦しいけれど
愛せる人がいるだけマシなのかなぁ
考えたらキリがないくらい
毎日は謎だらけ
答えの見えぬ現実を生きてる
絵に描いたような幸せを望むように
生きてる
僕なりに生きてる。