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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[4316] ふたつの月
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


こんなになるまで
傷ついて 闘って
こんなになるまで
転がって ぶつかって

そんな僕を笑えるのかい?
いつも思うけど
そんなのばからしいわ
いつまでもおぼえているなんて楽しめないわ人生
だからすぐにいやなことは忘れてしまいなさい
できるならできるなら苦労はしていないよ

でもあの君の言葉
うれしかったのは事実で
だからこそ君と出会えたあの月のきれいな夜に感謝したい
幸せは今ここで殻をやぶってまた新しい形で大人になった僕に届く屑星
もう笑顔だけでは生きられない
だから君にもまた新しいなぐさめをもらいたい

君のために
自分のために
日々 削る時間
月はそんな僕を遠くから見守る
天からは月が
地上からは君が
月の代わりになって悲しみにふるえる僕をやさしく照らす

ふたつの月が照らす
その真下で僕は笑う
余計なこともう何も望まないからそれだけは続いていってほしい

どこまでも
宇宙の終わり
むかえた後でも
僕ら 暗闇の中
愛し合えるように
互いの光で
お互いの場所
確認できるように
僕も君に負けじと
輝く月となる
月を照らす月になる

ふたつの月
君と僕は愛し合う気持ちにあふれた月さ。

2009/07/04 (Sat)

[4315] 僕はいつも君に恋してる
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


いつもいつもドキドキ
君にいつも恋してるよ
そのドキドキが歳をとっても続くように
いつもいつも愛を噛みしめているのさ

君だけ
君だけ
僕をこんな気持ちにさせるのは
世界でひとりひとりきり 君だけさ

だから
だから
僕は
僕は
いつも
いつも
君に
君に
君に
恋してる
これから
これから
これから
だってだって
恋してく。

2009/07/03 (Fri)

[4314] てんてん天気予報
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕の天気予報をお伝えします
午前中は晴れていたのにね
午後からはにわか雨 心をぬらし
そのうち雷も鳴るでしょう
心は空みたいに予想できないよ
誰かの突然の言葉にひとつで雨になったりするんだからね
ところにより家に帰って君と会えたらそれだけで雨はやむでしょう
心は複雑だ
でも時に単純だ

心は天気予報 予想しても当たらない
雨が降ったり降らなかったりするのはまぐれではない
きちんとした空の科学
それにしても人間たちは頭がいいらしいから空のご機嫌を見分けるのが上手
本人より先読みしちゃうほど

ばかな僕に素晴らしい神様からの贈り物
天気予報より人間たちよりずっと頭がいい ずっとわからない
不思議をもってるから

なでなでしよう
時にはね
たまにはね
お世話してもらってるから マイハート

また突然の雨ですか?
でもわかってたよ
薄々はね
自分のことだから
だからあんまり悲しくもないけれど悲しくないわけじゃありません
わかってよ
そのへんを
わかってね
諸先輩方
わかってよ
そのへんを
わかってね
僕らの扱い方

大切にしないと下からも突き上げるぞ
いつかつぶれる日を僕は楽しみにしてます

天気予報はふれた出来事で晴れにも雨にもなるよ
まるで信用ならない山の天気
わがままな山の天気

僕らも同じだね

てんてん天気予報
またはずれたね
僕は悲しいのだよ
こんな笑顔は嘘っぱちさ
友よ 親よ 彼女よ
本当が五割
嘘が五割
悲しみは消えない
だから君に今見せてる笑顔も嘘かも
だけれど涙は嘘じゃないよ
わかってるのかい?
僕の天気予報
よくもまあ
的中させる
君が僕は不思議だ
誰よりも君が
何よりも君が
今は不思議なんだ

それは愛ゆえか
教えてよ
僕の心見透かす千里眼の秘密。

2009/07/03 (Fri)

[4313] ひとりドライブ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


おもちゃ箱をひっくり返したようなハチャメチャな未来をイメージしながらも
バケツをひっくり返したようなどしゃ降りな未来もイメージしてた

とてつもなく長い夜にからだを焦がされ ぶん殴られズタボロのぼくは夜の片隅で笑顔なのか涙なのかわからない表情で生きるのに疲れたって若者らしからぬ言葉で眠りに落ちた

どこまでもどこまででものびた道
吐き気がする街のネオン遠く眺め
黄昏 酔いしれた気持ち かっこだけつけてあとは知らん顔
オチもなにもないぼくのショート劇場
拍手もなくむなしいままに終わった
ハンドルを握る手に力がこもる
行き先はマイホーム

なんとなくクルマ飛ばして走り出した真夜中の衝動
なんとなく遠くに行きたくなってあてどもなく走らせるクルマはオンボロのマーチ
タイヤはぼくと同じですり減っている
だけれど素晴らしい相棒

真夜中のお散歩だ
ダンディーな男の休息だ
昼間の骨休めだ
良いもんだぜ!ひとりドライブって
良いもんだぜ!ひとりドライブって

ただ日常の悲しみは消えないからそんなときでさえ煙草は増えに増える
灰皿からもはみ出すほどのヘビースモーカー
だけれど気にしないでゆこう
肺ガン予備軍
特攻隊
向かうは病院
されど
素晴らしい未来
人間ドックより
今は
男なら気取ったドライブしよう
女なら
エステにいって
自分を磨こう

みんな誰も同じようで違うひとときの楽しさを見つけて日々ドライブしまくるのさ
ぼくもだからドライブしよう
ぼくもずっとドライブしよう

棺桶 抱えた
死に神がぼくをむかえにくるまではさ

ひとりドライブは続く
明日の明日のそのまた明日の向こう側のずっと先へも続く道をゆくのだ!

2009/07/02 (Thu)

[4312] はじめての恋
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


心に突き刺さった悲しみのトゲがまだ抜けないよ
その痛みは胸にずしり重くのしかかる
明日になったらきっと忘れられる
何度なくその期待は打ち砕かれた
だからもう信じることも疲れたんだ

君があの日見せた涙はたしかに濁りのない真実の涙だった
それさえ見抜けなかったぼくは君といる資格をなくしたの
君との思い出はたくさんあるけれどそのサヨナラひとつですべて恥に変わった
ぼくは君を傷つけた
その罪は消えないのさ
ひとりごと 風につぶやいて悲しみにひたる
そんな悲しみさえ笑い飛ばせるほどの光はこの先あるのかな
そんなことばかりこの頃は浮かぶよ

わがままでどうしようもないぼくだった
君を傷つけたあの言葉 永久に封印したけれどなぜか気を抜いたらすぐ誰かに言ってしまいそうで

どこまでも海のように果てしない愛だった
だけれどサヨナラに変わる確率も同じに果てしなかったよ
ぼくはただ君とただその果てしない確率の末に離れただけだ
今 考えに考えてる
ぼくの日々は風のように消えていく

たかが一生でされど一度の貴重な恋だった
確実に僕の人生で一度だけ熱い恋だった
だからね致命傷になることは免れないね

はじめての恋ではじめての失恋体験
あの日体中を貫いた雷はなんだったのか
世の中のすべてが結果だけ必要になるのならあの恋はぼくには無意味だったのか
痛みを伴うならばそれだけのリスクをこえていたら幸せになれたかも
そんなイメージを抱いたままはじめての恋は今 本当のラストをむかえたの

沈む気持ち
記憶の底の底へ
ゆっくり消えていく
ぼくのきらめく思い出たちよ
もう会うこともなかろう
餞別だ 手向けの花を投げるぜ
君が流した涙と相違ない真実の涙が今更ぼくを白く白くぬらす
ぼくはたしかにあの日君を傷つけたね
代わりに浮かんだ罪の全容。

2009/07/02 (Thu)

[4311] ?(ハテナ)の恋人
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ぼくの恋人は根っから謎の多い人物
まじめはいいのだけれどまじめすぎるのがたまにきず
こうして見るとすぎるってのも悪いものだ
あいつを見てつくづく思うのです
とうのあいつはとぼけた顔で半笑い
だけどまじめだからムカつくったらありゃしない

ハテナの恋人
そのやさしさも謎
謎は日々深まるばかり
そんなぼくらです。

2009/07/02 (Thu)

[4310] 魔法仕掛けの恋だから
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ある朝目覚めると僕の寝ぼけた顔をのぞきこむ君と目が合った
朝からなんて僕は幸せ者なんだろうなってつくづく思ったよ
鼻先をくすぐる春風の心地よささえもかき消してしまうほどの美しさと存在感でありふれた毎日に魔法を感じさせてくれる君に僕は恋している
君と出会ったあの日からもうありふれた毎日は魔法仕掛けの毎日に変わってたんだね

今までいろんなやなやつにめぐり会ってしまってきたけれどそんな奴らから君を守れたら
例えば最高じゃないですか
僕はそんなふうに君の隣にいたいんだ
その麗しいお姿を見るだけでもう幸せだからキスなどもしできたなら僕は幸せすぎて死んじまうかも
そんなふたりの恋物語は明日も魔法仕掛けで続いて行く

この恋は魔法仕掛けの恋だから
簡単には終わらないから大丈夫さ
だけれど用心しよう どちらか片方だけでも心汚れたらおしまいさ

それを胸にいざ進め
幸せあふれるその源泉へと
あびるほど幸せをいつか抱えよう
あごがはずれるほど笑っちまう未来をあなたに届けたいのさ
ただそれだけのために僕は君に恋をする
それこそ魔法じゃないか
不思議な魔法じゃないか

いい意味で慣れない幸せが幸せ
それによるしわ寄せもまた幸せ
だからいつでも特別な日なんです
君といるだけで
君と笑うだけ
それだけで
何もかも
ばら色なんだ

魔法仕掛けの恋だからでしょ?
わかりきった顔でいえる僕がまた幸せ
ああ 幸せだ。

2009/06/30 (Tue)

[4309] 孤独な傘
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


傷だらけのプライドひとつ片手に
雨の中を水たまりけって走る
僕は涙にぬれてる
しばらくぶりに空は晴れたのに気持ちは何ひとつ変わらず
さびしい気持ちはさびしいまま
悲しい気持ちは悲しいだけで
当然といえば当然だね
明日も同じあんばいか

僕の明日はきっと本物じゃない
僕の行くべき未来はあの日知らないあいだに見失ったから
たとえ今日が雨でもなんてことはないね
もう悲しみにも慣れっこになったから
少しくらいのことでは焦りもしません

どこぞやの誰かさんが置き忘れた電車のイスの横に立てかけられた比較的新しい傘のように孤独なのになぜかそれが運命的なほどサマになってる
今ごろきっと持ち主はずぶ濡れで家にご帰宅
僕と似ている傘よ
駅員さんにちゃんと自分の住所言いな
まだ君はいいほうだよ
ご主人様のもとへ行けばちゃんと使ってもらえるから
孤独ではない
忘れられたから孤独になっただけ
僕もそんな日々をいつからかおくってきたのかな いつか孤独なさびしさにも気づかず笑えるようになったら悲しいだろうか?いやそうでもないだろうと言う僕がこわいけど
だとしたらいつかはそんな途中ではぐれた誰かに会えるかな
期待しないで待ってるよ
暗い電車のイスの横に立てかけられた傘のように
孤独でいることに対するさびしさを忘れぬように誰かに会ったときの喜びが薄れぬようにずっとずっと誰かに会えるまで孤独な自分をぬらしていよう
時には雨宿りもするけれど忘れないよ
君と会える日を
喜べる時を
僕は胸にイメージしながら閉じた傘みたいに痩せこけたからだで無理しないようにそれなりに生きてみる

さびしいよ
聞かれればきっと
本音を言ってしまう
聞かれないだけで
本音は悲しいのさ
孤独が悲しくないわけないじゃないか

傘もわかるさ
そのわびしさ、むなしさを。

2009/06/30 (Tue)

[4308] 大いなる権力
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕はいつもそれに体中 精神までも縛られているんだよ
大いなる権力には大いなる権力が必要だけれど僕は何ひとつ太刀打ちできるもの持っておらずに
いつも言葉の銃撃戦では負けをとるばかり

ああ 悲しいや この現状 涙も出てこねえや
絶対にひっくり返らないやつと僕の立場

たかが自分より先に生まれて自動的に目上になっただけでどうしてこうも見え見えの理不尽がまかり通るのか
文句さえ言わしちゃくれないやつには大いなる権力をもってもきっと嫌みなやつには勝てやしない

もしも僕がやつより大いなる権力を先に手にしてたならもっとずっと幸せになれたわけじゃないし
とりあえずその権力の下で雨宿りするしかないね
悲しいことは変わらないけれど屋根の外ではそれ以上の権力が猛威をふるってるからまだマシなのね

僕の心に落ちた雷鳴
痛みと共に感じる優しさとか愛とか
他人じゃないだけまだマシなのか
敵に回したらやっかいなやつだ
今はただご機嫌をとるだけでいいのか
そのルールからはみ出したい気持ちは行き場もなく涙にぬれるばかり 悲しいや。

2009/06/30 (Tue)

[4307] 神様ありがとう
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕が探している幸せはどこにある?
探しても探しても見つからないのはなんで?
求めすぎたのか 欲張りすぎてるのか
幸せの大きさが願いにふさわしくないのか
僕の幸せとはなんだったのか

幸せになりたくて
生まれてきたよ
多分ねこの世界に幸せがあると生まれてきたよ

幸せにして下さい
いるならば 神様
頭の上に輪っかなんか浮かべて
幸せにして下さい
声は聞こえてるか?
それさえわからない 神様

僕の願いはいつまでも風船のように割れることもなく電信柱に引っかかったまま神様へは届かない
空へは行けない

幸せなんかもういらないから
幸せなんかもう叶わないから
どうか平穏なこの生活が続きますように
特別なものがないから普通の生活が幸せに思えるんだ

大切なことに気づいたよ
探してた幸せは今ここにあるんだね
神様がなにも言わないで僕に気づかせてくれたんだ
ありがとう
いつもありがとう
神様ありがとう。

2009/06/29 (Mon)
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