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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[1310] 雨のち晴れのちまた雨
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


行ったり来たりで僕らはもう
いつの日か逢えなくなるのかな
迷いの中にいる僕は
選び出した中からどれかひとつの道を選ばなくてはならない

挨拶をすました後で
続いていくなにかに愛想など振りまいてさよならするさ
誰かに打ち明けられない気持ち
抱えながら歩いていく
少し重くて進みづらいけど

雨上がりの空に虹が架かるのは
哀しみが通り過ぎた時だけさ
どんなつよい雨だってかならず止むように
この迷いにもいつか決着がつくときがくる
それまではずっと僕は
雨のち晴れのちまた雨の世界で独りきり歩いていくのだろう

さび付いたバス停の下の時刻表
もうちょっとすればあの坂をバスがくだってくる
君を困らせる迷いともバイバイできる
それまでしばらく眠らせてよね
楽しい夢をみせてよね
古いベンチに腰を下ろして待つ僕は静かに静かに目を閉じた
八月も終わり
みる夢は夏の想い出
かげって染まる夕暮れはかすかに夏の色を残して
そんなふうに過ぎゆく時の流れを心で感じながら
雨のち晴れのちまた雨の世界を今度は君と歩いていくのだろう。

2007/08/06 (Mon)

[1309] チャームポイント
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君の君の君のね
ステキなところ
それはそれはそれはね
ふつうの人がいやがるような
わがままな部分や泣き虫な部分さ
あぁ幼なくたっていいよ
僕はそんな君が好きで一緒に居るのだから

日々の暮らしはたいして人並みほどで
特別変わっちゃいないけど
そんなくりかえしの毎日で
見つけたものはたくさんあるよ
この心君が無意識におしえてくれた
数えきれないくらいのドキドキ

あのねあのねあのね
言いたいことがあるんだよ
それはそれはそれはね
君への愛の言葉だけれど
短く簡単な一言なのだけど
意味深い言葉なんだ
重い言葉なんだ

君の君の君のね
チャームポイントは
ぜんぶぜんぶぜんぶだよ
その仕草そのまなざし
普段の何気ない言葉の中にこそ
愛はたくさん込められている

だからね
わざわざさがさなくても
君のステキなところは
僕がいちばんわかってる
僕がいちばん知っている

世界中で 今
僕だけが知りえる君のチャームポイント
笑って怒って泣いてみたりして
日々はそんなことの繰り返しだよ
ふつうだとか当たり前だとかはあまり言わないでおきたい
それはそれで悲しかったりせつなかったりもするからね

だから
僕は君がくれるすべてを
今僕らが生きていてめぐり会って愛をはぐくんでいることも
大げさかもしれなけど奇跡と呼びたい
愛の力が起こすこの世界で今世紀初の僕に起こった奇跡と呼びたい

遠い空の下の端から端までも
ぐるりと回って
愛は巡りここにある
僕はこれ以上の奇跡はないと思いたい
降りそそぐ幸せに笑いかけたいのさ
愛が今もここにある喜びに素直に笑いかけたいのさ。

2007/08/04 (Sat)

[1308] 本当の恋だから
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


押しては引く波
突然の夕立を逃れ屋根の下
ふたりは隣同士
向かい合わせの恋じゃないから
少し不器用だけど
格好のつかないこの俺
seasideblue

幻よりきっと遠い存在
傘を回すよ
こんな殺伐とした街の路地裏
ビルとビルの影で涼む猫達
退屈しのぎのお遊びじゃない
まじめに君を見てたんだ
今もきっとこれからも
君は君で
僕の大好きなやさしい君で
一緒になれなくても
それは変わらない
不変の感情
君への想い

それはね きっと
本当の恋だから
だからね そっと
表紙を閉じるよ

君という物語の続きを知る権利
僕にないならただ一心に君の幸せ願ったりね
この想いはでもきっとずっと僕の中であたためておく
それがきっと君を好きになった証だと思うから
本気で恋した君へのけじめだから。

2007/08/04 (Sat)

[1307] 夜のこと
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


うかつだった僕の両の目には
とうとう終わりが見えてきたよ
片方の目をふさいだら
世界が半分に見えた
もう半分はただの暗闇
ふたつの目をつぶったら
なにも見えない。
夜よりももっと暗く淋しい色味のない世界

限界点まで走り抜けて
たどり着いたらそこはどこだろうか
解らないことばかりの
調和のない話し合いの中で僕はふざけて馬のマスクを被ってた
金に光るニンジンさえあれば休み休みでどこまでだって走れるよ
地の果てまでも
地の底までも
僕は駆けていけるよ
疑う余地などないほどに真実は色濃く確実だった

傷つけあいいがみあい取り合う幸せ
目と目だけの言葉のない会話
ひっきりなしに鳴り続ける抗議の電話

あぁそうだよ
僕は誰も信じない
裏切られるだけのありきたりな落ちなら
退屈すぎて観たくもないさ
劇の合間も台本通りじゃ気が気じゃない
馬の王子様と馬のお姫様と…こんな感じの夢じゃ現実にいるのと何ら変わりないよ

退屈な夢見てた
無謀な夢見てた
現実でも夢の中でも
望みも願いも度が過ぎていた
追いつけないスピードで僕は現実に今日も追い越されて
バカにしたように夢の中でヒヒーンと馬が笑う
そんな夜のこと
くだらない妄想の中の夢の出来事
メルヘンじみたおかしな夢の内容。

2007/08/02 (Thu)

[1306] はじまりとおわり
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ああ
ここまま僕らのすべてが終わっても
僕はまた始まりの駅のホームで君をずっと待ってるから
今度はきっと悲しまないで笑えるから

いつだって僕らは許しあいすぎた
犯した罪の傷口が心を突き破って
その傷みが僕を何度となく過ちに走らせた
楽しいことなんかひとつだってなかった
切り刻まれた思い出はつなげてももちろんもとには戻らないけど
それでもその傷みや哀しみを知ることで
二度と同じ過ちは犯さないから
だから少しは気楽だね

知ってきた傷みで失ってたやさしさに気づけたらいい
誰かを傷つけた言葉を罪だと思えればいい
何となくだけど解った気がした
くり返す日々の中でまた今日もなにかを忘れてる気がする

カーテンから漏れる朝陽がおしえてくれる
始まってそして終わっていくのさ
すべてはそんなふうにくりかえしていく
昨日の過ちはかき消せはしないけど
目の前に起こってしまうことだけは変えられる

気づいてはじめて悔やんでももうそれは過去に流れたのさ
ただその罪の足跡は一生ずっと自分の心に残る
だからこそ僕は僕の悪い部分に負けないために
自分自身と向き合うんだ

もしも
君がはじまりを拒むなら
それはそれで僕にとってのもう一つのプロローグ
でも僕は君を信じて待ち続ける
12の数字にふたつの針が重なりあうその時まで。

2007/08/02 (Thu)

[1305] 道行く先にはまた道
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


もうすぐ世界はその色を変えていく
君の生まれたこの街で
またひとつ楽しいことが増えた
同じ夢を背負ってあるく道過ぎゆく景色を横に見てゆっくりと通り過ぎる

ああ
揺れ動く季節の中で
いつでも僕はその時々の季節の音を聴き
楽しみながら歩き続けるのさ

右足を前にして
左足を前に出す
そんな単純な動作を繰り返して歩き続けるのさ

世界に広がる無限に続く空の下
なくしてもまた拾い上げながら
泣き笑いして歩き続けるのさ。

2007/08/02 (Thu)

[1304] 僕がついた嘘のすべて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


果てしない夢を追いかけてる
その途中で君とめぐり会ってさ
僕は鼻歌なんか唄いながら
急がなくても怒られない道を歩き続ける

いつも何げないやさしさをくれる人
頑張ってねなんて照れてしまうけど
青く広がるこの空の下
終わることのないすばらしいストーリー
モグラもミミズも知ってるはずさ
僕がどれだけ君のことで思い悩んでるかを
踏み出せない恋の一歩
また今日も夕暮れまた明日

僕がついた嘘のすべて
隠れているからバレないだけで
謝っても許されるはずはないずる賢さを
抱えて歩くこの道

でも…

「君を愛している」ことだけは
紛れもなく真実だから
また僕らは離れても互いを思い合う愛の磁力でくっつき笑いあうのさ。

2007/08/01 (Wed)

[1303] ホタルノヒカリ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

夕方頃の公園
少し懐かしいから寄っていこうよって僕
この頃はこんな風に遊んでいる時間さえなくて
少しだけ淋しかった
だけどたまには君と遊びたいよね
子供に戻ったみたいに
ブランコを漕いで
昔よくやった靴飛ばし

ああ
時間は流れ流れて
僕を大人にした
ああ
朝昼晩と忘れてる
笑顔を忘れてる

黄昏に染まった空を眺めている
立ち漕ぎで靴を飛ばしてみても案外さあまり飛ばないもので

変わり変わっていく
世界に僕はいて
未だ解けないことばかりの謎を抱えて
歳だけとって老けてく

心に染み入るメロディ
これだけは君といれることと同じでさいつになっても変わってほしくない
オルゴールのようなしんみりと鳴る「蛍の光」
あのころの僕も同じにさここで靴を飛ばしてた
毎日のように笑えてた
くだらないことで
そして今と同じように
蛍の光を聴いてた
きれいだしね好きだったから
鳴り終わってからも耳の奥かすかな余韻を残して
また僕は靴を飛ばす
大人になった僕もそんなことを想いながら靴を思いきり飛ばす
あの沈んでく夕陽めがけて。

2007/07/31 (Tue)

[1302] 朧月夜
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夜空に輝くあの月を追いかけても追いかけても追いつけない
自転車でさえ無理なんだから僕の足じゃ追いつけっこない

紫色に染まった空
走り出す理由もないのに
走りたかった
走ってしまった
急に悲しくなってきた
あなたの顔を思い出したから

そんなことを繰り返している合間に
月はずいぶん遠ざかってしまった
暗闇に浮かんだあの月は届かなくなってしまった
雲間に身をひそめ見えなくなるまで
僕は月を見ていた
そんないつかの朧月夜。

2007/07/31 (Tue)

[1301] とてつもなく長い夜
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


なにもない殺風景な部屋の中に僕独りだけ
なにをするのでもなく
ただ寝転がっている
天井を見上げている
追いかけるようにカレンダーにマル印
後ちょっとすれば君に逢えるだろう
また前みたいに君と夜通しおしゃべり
花火をやろうおっかない番組も観ようよ
時間も忘れて

少しずつ少しずつ君と逢える日に近づいてくる
けれどそれまでの時間が以外と長い
だけどとうとう君と逢える日の前の日の夜になりました
ドキドキする心
星たちが夜空に散りばめられた
宝石のようできれいだった
僕の特等席は屋根の上の一番高いところ
君がきたら今夜とおんなじように屋根に上がって
輝く星を観たいな

目をそっと閉じた瞬間
誰もがまだ見ないそれぞれの明日へと
待たなくても待っていても
この長い夜を超えて
僕は僕で待ち望んだ君に逢えるから
こんなにうれしいけど
他の人たちはどうなのかなぁ
この喜び愛を知らない人たちに分けてやりたい
イヤミなほどそう想う
だってそれくらいに僕はうれしいんだから

このとてつもなく長い夜は
僕を寝かさない
不思議なくらい僕を寝かさない
楽しみすぎて待ち遠しすぎて笑いが止まらないよ
心がはずむよ
明日はね君に逢えるから
大好きな君に逢えるから
たぶん僕はもうしばらくは眠れない
ああ 眠れない。

2007/07/31 (Tue)
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