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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[989] 君に贈る愛の唄
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


青い青い空にお日様がギラギラ輝いて
僕らに微笑みかけてくる
汗ばんだ頬をつり上げて笑顔を返した
長い夏の日の坂道を二人歩きながら
色んなこと話し合った
時々顔を見合わせて
君は僕のつまらない話の一つ一つをこぼさず拾ってくれた
頷きながら

今僕らはあの日より
大人びた夢を
追い求めては弱音を吐いているけれど
それでも変わらぬ愛のままで
今も見慣れたこの坂を歩きながら
愚痴を言い合ったり
お互いに理解し合ったりしてる
手を繋ぎながら

君に贈る愛の唄
恥ずかしがりながらも
顔を赤らめながらも
唄うよ 愛の唄を
唄うよ 君のために
僕はいつだって何処にいたって
同じ想いを胸に
唄うよ 唄うよ
君に贈る愛の唄
君に贈る愛の唄
君に贈る愛の唄

青い空とヒコウキ雲を背にして
今僕はぎこちなくも
唄えてる 唄えてる
君に贈る愛の唄を。

2007/04/25 (Wed)

[988] 通り雨
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


過ぎ去っていく日々が
まるで通り雨のように
淡々と季節を巡らし
僕をもうこんな歳にさせた

長いような短いような
そんな時間の中で
僕はだんだんと心の目を閉じる
途切れそうな記憶をつなぎ合わせる
鏡を見て伸びてきた顎髭を剃りながら
空ばかりを眺めながら
いつか訪れる
終わりの日のことを夢に見た
それはそれは遠い日のことなのに
少しだけ胸が痛んだ
空には相変わらず
雲が流れ
鳥が飛び
太陽が昇る
そして夕方になれば
太陽は沈み
月が出て
星が輝く

そんな風に
僕は繰り返す
何度だって繰り返す
それがきっと生きるということ
何度だって言い聞かす
明日も生きようと
何が起きようと
生きていくんだと

通り雨が去った後
僕はこんな道の途中
一人呟きながら
今日もまた空を見上げてる
何処までも続く
青く果てしない空を
僕は瞬きもせずに見上げてる
いろんな想いを胸にしながら。

2007/04/24 (Tue)

[987] 無題J
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


今僕の胸の中にある思い出
まだ未完成
若い僕はこれからももっと
思い出を作っていく
今よりもっと
今なんて比べものにならないくらい
思い出を作っていく

若い僕と同じ様に若い君で
明日も明後日も
思い出は増えていく
楽しくなくても
悲しい日でも
君と一緒にいるだけで
それはもう思い出

『今を生きろ』という
誰かの声を聴いた
目覚めたときには
季節はもう夏だった
振り返らずに歩く
道はとても長く果てしなく感じる
ただ君との繋ぐ手の温もりが安心させてくれる
きっと僕は
このまま行けるさ
何処までだって
君となら 君がいれば
このまま行けるさ
思い出を背に
いつまでだって
2人して行けるさ。

2007/04/24 (Tue)

[986] 月夜と僕
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


気づかない内に
気づかない内に
僕は裏切って嘘ついてる
わかってるくせに
わかってるくせに
僕はずる賢く騙してる
君を 自分を 他人も
すべてを騙してる

きっと きっと
こんな毎日を繰り返していれば
きっと きっと
知らない間に独りになるだろう

忙しく慌ただしく
人は生きる
淋しくずる賢く
僕は生きる
いつか迎える
終わりをイヤがりながら
溜息ばかりをついてる
いつも いつも

夜の道を一人歩きながら
見上げた空に月が一つ
自販機のジュースはほとんどが売り切れ
仕方なく人気のなさそうなかろうじて生き残ってるジュースのボタンを押す

ゴトンと音をたてて
僕はジュースを取る
おぼつかない足取り
夜の闇にのまれていく
僕は闇へ歩いていく
気づかない内に
気づかない間に
身を滅ぼしながら
可能性を落っことしながら
歩いて行く
歩いて行く。

2007/04/24 (Tue)

[985] オン・ザ・ルーム
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

薄暗い部屋に一人
何を探してる?
薄明るい空はもう
終わりを告げる頃
忘れたもの
無理やり
忘れようとしたもの
色々あったな
分からなくなるほどに
色々ありすぎて
時々君にあたる僕

カーテンを開けて
見えるのは何?
大きくて丸い月
窓を静かに開けて
僕の頬に季節の風を
そっとはこんでくる

上辺だけの返事
朝も昼も夜も
僕はほざいてる
君に 親に 他人に
それ以外全ての人に
解ってないのに
解ったふりで逃げ通す

目覚まし時計
瞼をぱっと開けば
現の世界
もう言い訳は通用しない
妄想や空想は持ち込み禁止
いつもの部屋
変わらない風景
見飽きた空の青 (青 青 青)
続いて行く日々
終わりを知り
悲しみながら
バラ色を夢見ながら
歩いて行く日々
干からびた恋路
歩いている今日も
歩かされている明日も
その先のまたその先の明日も 未来も
歩いているきっと。

2007/04/23 (Mon)

[984] 愛しているから愛している
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


誰よりも大好きな君に伝えたい言葉は
いつもそう決まって一つだけ
多分そう理由なんて必要ない
愛することに理由なんていらないから
僕はただこみ上げる
想いを胸に唄うよ
溢れるほどの愛の唄を
精一杯の気持ちで伝えるよ
『愛しているから愛している』と

曇り空からやがて雨が降りだす
時間も気にせず
ただ暢気にテレビゲーム
そんなことをやってる内に僕はいろんなチャンスを逃してる
出来たかもしれない可能性を無駄にしてる

そんな日だって
いつかは晴れるだろう
たまにはそう落ち着き払った調子で
待ってみるのも
大事なことだ
信じてみるのも
やさしさなのかも

理由のない日々が
積み重なって
幾つも
折り重なって
今日という一日を
形作る
今僕の瞳に映る君
はじめて出会ったのは土砂降りの中
傘を忘れた君に
僕が差しだした傘
あの日から
すべてが始まった
そして今も
続いてる
離れたり
くっ付いたりしながら
ぎこちなく
それなりに
僕らは愛したり愛されたりして

僕らの日々は
多分これからも
続いて行く
多分変わらなく
ぎこちなく
それなりに
僕らは愛したり愛されたりする
同じ想いを胸に秘め
僕は君への愛を唄う
ただ 君を
『愛しているから愛してる』
だから僕は今も君と笑い合う

つまらないことで
泣いたり
笑ったり
愛したり愛されたり
離れたりくっ付いたりして
日々を歩いて行くよ。

2007/04/23 (Mon)

[982] いつも いつも
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


退屈を背負うその度に溜め息
いつも
誰かを傷つけるその度涙
いつも いつも
不安が襲う夜には
どっちも
いつも いつも
溜め息をしたり
涙を零したり
いつもしてる
いつも いつも。

2007/04/22 (Sun)

[981] ある晴れた夏の日
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


目を瞑る
瞬間の暗闇
今までずっと思い返していた
あの日の出来事を
年齢を重ねる度
心に青い灯が点る
消えそうで
消えない
その青い灯は何も言わずに揺れるだけで
心の奥であつくあつく鼓動する

想えば僕も色んなこと乗り越えてきたな
僕は自分を少しだけ誉めてみる
崩れそうになるのを笑ってごまかす
予想よりも遥かに
楽しい毎日
だけれど
何かが足りない
そんな気がする
ある晴れた夏の日

スイカの種を皿に吐きだす
時々面倒になって
種ごと飲み込む
蒸し暑い夏の日

ぼけーっとしながら
色んなこと
思い出していた
色んなこと
思い返していた
ある晴れた夏の日に。

2007/04/22 (Sun)

[980] throw thyme
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


時間は時に残酷で大切なものを奪っていくよ
だけれど時間があるおかげで知ったこともある

時計の針がゆっくりと時を刻む
大人へとなっていく僕に何の言葉もなく
時計の針はただいつも命を削る

嗚呼
忘れていく
何かに涙する夜も
嗚呼
薄れていく
記憶をいつまで
保てるかな
気づかない内に
僕は冷たくなってるのかな…

明日を探すため
自分の夢を見出すため
未来という時の中へ
止まらずに
逃げ出さずに
僕はこのまま
歩いて行くさ

ゆっくりと
僕らのペースで
焦らず急がす
空でも眺めながら
歩いて行こう
何処までも
君と行こう。

2007/04/22 (Sun)

[979] 夏の物語
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

僕がどれだけ君のことを愛しているのかを
言葉にしても
きっと足りないくらい僕は
君を愛してるよ

嫌にノドが渇く夏の日は
心まで干からびて
イライラばかりが僕の元気を奪ってく
夏風邪に悩まされた
小さな頃を思い出していた
畳の上に寝ころんで
君の夢を見てた

風鈴がきれいな音をたてて
僕の心に夏をつれてくる

長く果てしない
夏の日々を僕は歩いてる
過ぎ行く風は生暖かく
遠く聞こえる
君の声
きっと幻
見上げた空の青さ
雲の白さ
今僕ははじめて
気づいたんだ
かえらぬあなたのいる場所に
気づいたんだ
振り返っても
そこにはただ
自分の影が
悲しくあるだけ。

2007/04/22 (Sun)
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