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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[325] 純白
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

白む冬のいつかの真夜中
風が誰かの背中を押すよ
今日も誰かが涙を流し
悲しみに耐えているね
小さな 小さな
星が煌めいてる
大きな 大きな
夢を描きながら
無垢な子供たちの心に楽しいだけの夢を届ける
寂しさとか苦しみだとか辛さなんて教えずに
今はただなにも知らないままでいつも笑ってればいい

あの頃のような
澄んだ心には
もう戻れない
汚してしまった
泥だらけの
大人の心は子ども心なんてキレイすぎて眩しいだけだ
目障りなのかもしれない
だから
子供が嫌いなのかなぁ
本当のところは
未だ未解決。

2007/01/18 (Thu)

[324] ひびき
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夕暮れの町も
夜の都会でも
寂しさは互いに響き合う
やさしい言葉は
きっと今の僕には雑音にしかきこえない
きこえない

幸せだと叫ぶ輩は
幸せを偽っているだけだ
悲しいと思っても
悲しいと叫ばない
我慢強さが今の僕の
唯一の光

許されるべきものは
許されずに
裁かれていくだけ
犯した罪の重さで
押し潰れそうなほど
心は裏腹に誰かの
やさしさを求めてる

響き合う声と声
君の声と僕の声が
入り交じる
裏切りの世界で
唯一信じられるものを信じる強さ
掴んだ瞬間の嬉し涙
弱さをひけらかす
心強さ

見上げた空のキレイな瑠璃色
抱きしめた君を
離しはしない
許されるべき愛を抱えたまま
日々はまだ見ぬ未来へとスクロールする

それは僕らの声が奏でる不思議な愛の魔法
ひびき!!

2007/01/18 (Thu)

[323] 少女A
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

ありきたりな言葉を並べて
打開策を探す君は
夕暮れの中
何度も何度も繰り返す自問自答
答えはいつになってもでやしなかった
独り言が多くなったのはなにも寂しいからだけじゃない
居場所がほしい
ただそれだけだったそれなのに
なぜこんなにも寂しくて
前にも増して孤独になってしまったの

見えない答えを探し続けて私
見えない未来を
信じた私はバカみたい
信じられるのは自分だけだと頑なに閉じた心はまるで思春期の見本みたい

私の明日は
探しても見つからない
答えなど最初から
ありはしなくて
それなのに私は大人になるまで探し続けていた
ホントバカみたい。

2007/01/18 (Thu)

[322] 猫の目線で見た世界
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


猫の目線でこの世界を見たら
どんな風に映るのだろう
人間の僕にはただ退屈で理不尽な世界にしか見えないし映らない

でもおまえのそのまん丸な瞳で見た世界はどんな世界なんだろう
猫の真似をして
屈んでみたけれど
意味のないことに気づき
僕は起き上がり元に戻す

世界は嫌なことばっかしじゃない
楽しいことだって
見つける気になりゃ幾らだって見つかるはずさ
それでも悲しみは依然として消えない

君との寂しい
お別れも
大切な誰かの
悲惨な死も
消えない…。

2007/01/18 (Thu)

[321] 明日を探す旅に出よう
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

明日を探す旅に出よう
見失ってしまった明日を取り戻そう
いま生きてる今日は昨日は明日とよんでいた
今日は偽物だから
本物の煌めくはずの明日を探しに旅に出よう

きっと 僕ら
騙されてるんだ
正しいことも間違いも
毎日の忙しさに阻まれて見えなくなってるだけだから
こんなにもしっくりこない明日を生きる羽目になる
これが昨日犯した罪を償うことなら 尚更

明日を探す旅に出よう
偽物の日々をぶち壊して
本当の僕らがいるべき明日へ飛んでいこう
ほら 明日の扉が閉まっちゃう前に今日しかできない
後から後悔しないような
未来の一歩を
夢への百歩まで
先ずは一歩を踏み出そう

そして
思い通りの明日へ
設計図通りの未来へ行こう。

2007/01/18 (Thu)

[320] 幸せになれる魔法
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君は呟いた
幸せを魔法で手にいられないかと
僕は言った
幸せは魔法でも手に入れられやしないよと

なぜなら
幸せは作るものじゃなく
生み出すものだから
そんな簡単に手にはいるわけがないんだよ
幸せになりたかったら
先ずは今日をどれだけ楽しめたか
考えてみな
悪かったことや苛つくことは後回しにして
楽しかった出来事を思い返してみな

よしんば幸せになれる魔法を使って
思い通りに幸せになれたとしても
きっと
君は寂しい人間になってしまうでしょうホントの幸せを知らない
淋しい人間になって
いつの日か自分でも後悔するよ
だから
ゆっくりでもいい
僕らの手で幸せを探していこうよ

そしたら魔法では生み出せない幸せが君の心に花を咲かすでしょう。

2007/01/18 (Thu)

[319] 恋の梅雨前線
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

暑い夏の梅雨時に降る雨
退屈してた僕の瞳に延長線を描きぱらついた
教室の窓越しに見ていた
いつもはざわめいてる教室も放課後になると人気もなくて
嫌に静かで
雨の音が窓を通してこちらにいてもよくきこえた

わざとらしく
黒板には誰かが描いた愛々傘が消された痕があって釣り合わないんだよっていってるみたい
かと思ったら七限目の終了の合図
チャイムが淋しく鳴った

振られた後は
どうしてこんな
ブルーな気持ちなる
当たり前か
そんな風に独り言をさびしく呟いてた。

2007/01/18 (Thu)

[318] 夜光
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


七色に煌めくネオン
光る東京タワー
深夜の都会はまるで夢の世界のようで
不思議と心が意味もなくときめくよ
ビルの間から昇る朝陽が
悲しみに濡れた僕らの心を乾かしていく

こうして何気なく
暮らしていく毎日の中で
なにか大切な気持ち
膨らんでいくのが
不思議と嬉しい

交差点を早足に
君と手をつなぎ明日へとわたる
ただ僕らの幸せがこのまま続くように
祈りながら
光り輝く未来を願ってる

故郷から遠く離れた
都会のまちで。

2007/01/18 (Thu)

[317] 無題W
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


恋の花が庭先で笑った
小さな子供のような無邪気な笑顔
空は夕暮れ間近のオレンジ色
雲がプカプカ浮いていて
君とキレイだねなんて話す僕

君は気づいていたのか
残り少ない命を
君はわかっていすぎたんだ
知らなければ
あんなに怯えることもないんだろう
君は僕と居るときには笑って強がってるけど

僕は知ってる
君の涙を
これから死ぬっていう人間が本気で笑ってなどいられないことぐらい
考えなくてもわかってるから
君はわかりすぎていて悲しいなんてものじゃなかったろ
それなのに…

君はやさしい人だ
神様はそれなのに
こんなやさしい君を死なそうとする
皮肉なんだよ
運命って奴をこれほど憎んだことはないよ

だけど
君はそれでも僕を悲しませまいとして
最後まで僕に涙を見せず
笑っていてくれた
僕には何もできなくて
役立たずだとよばれてもいいくらい
君には何もしてやれなくて
それでも君は笑って許してくれた。

2007/01/18 (Thu)

[316] ぽかぽか
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

陽の光が揺らめく
あたたかい西向きの部屋の中
君は僕の膝で猫のように丸くなって
夢の中
スヤスヤと寝息をたてている

幸せを感じるときは
こんな何気ない時間
手を伸ばさなくても
足を動かさなくても
すぐそこにある
幸せとはそういうものだと思う。

2007/01/18 (Thu)
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