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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 新着順表示 〜


[3976] 欲望に歯止めを
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


留まらずあふれる欲望に歯止めをかけるだけでだれでも大金持ち

かけられれば
やれるもんなら
この辺でやめよう
次があると思うな
欲望に負けるな
さらなる欲望に目をくらませられるな

そうすりゃとっくに大金持ちか…

自分の欲望に歯止めをかけられれば億万長者か…

ああ ため息は桃色
おまけに真っ白

2009/04/23 (Thu)

[3975] たしかなこと
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


不確かな人生で唯一たしかなことがあるとするなら
それは今 僕らがここに生きてるって事
この時間が偶然でも必然でもたまたまでも関係ない
大切なのは今 僕らがこうして生きてるって事

幻でもない
夢でもないから
自分を自分でみとめてあげよう
わかっててよ
その位

君も僕もたしかにこの場所で生きているんだ
心臓の鼓動だけじゃ疑わしいかい?
だったらこれ以上ないくらいの理由をこれから僕が君に見せよう
生きるってこんなに素晴らしいって事を君に伝えよう

まるで生きてるって事が嘘に思えても君が生きてるって事は嘘にはならない
君が生きてるうちは
君が減らず口たたけるうちは

だから君は君にしか生きれない君らしい生き方で今も生きてる
らしさがわからなくても君が自然におくる毎日が君の君らしい生き方なんだ

不器用な言葉しか言えない僕だけれど
こんな僕を愛してくれた君だから言ってしまったんだ
たしかなこと

ここでこうして何気なく息を吸って吐いて泣いたり笑ったりふつうに生きてる毎日がたしかなことだよ
つまりは つまりはそういうことだよ

これ以上 たしかなことはない
僕はそう思うけど
君はどう思うのかな
たしかなこと
たしかなこと…

不確かな毎日の中でいつからか見えなくなったたしかなこと
君に見せられるといいな
見れるといいな
たしかなこと
たしかなこと…

命のリレーはずっとつづく
明日の自分にバトンを渡し続けるかぎり
その気がなくならないかぎり
悲しみと喜びのレースは終わらない

不確かなものがわかるのならばいつかたしかなものが見えるはず
そして不確かなものがあるのならばたしかなものも必ずあるはず

そう思って走ればわき腹の痛みも少しはやわらぐ

僕が君に今 言えるのはこれが精一杯だよ…

2009/04/22 (Wed)

[3974] カゲ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


喜びにはいつも影のように悲しみが憑き纏うモノ

光の下に影ができるように必ず影が生まれるモノ

影のないものでも
形のないものでも
影とよべるものはある
それが喜びならば悲しみという対になるものが影の代わりとしてあるもの

たとえれば花瓶の下にできた影
それが悲しみで そこに差す光があれば影はそこにつけ込んでそっと忍び入(い)る
光と影は対になるものならばすべてに関係する
この街にもそれは存在する
そして人間の心にさえ影はそっとわからぬうちに忍びこむ

涙は涙でも悲しみから流す涙と喜びから流す涙では違うように影は影としての形をもたないけれどたしかに存在するものなんだ

下に視線を落とせばそこには影
見上げれば光
見上げた月の下に影
光につきまとう影

ほら あるだろう?
影はあるだろう?

影からは逃げられない
一生ご厄介になられるのさ
このまま。

2009/04/22 (Wed)

[3973] 悲しみにスマイルを
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


喜びよりも悲しみが
満足さよりも満ち足りなさが
達成感よりもやりきれなさが

まるで火の手のように僕の心にいつまでも煙を上げてる

笑いきれない
悲しみきれない
やりきれない
心が満たされない

いつも何かがじゃまをする
完全にはならない
いつもどこか不完全で
いつもどこか歯がゆさがある日常

どれだけ喜ばしく素晴らしい出来事が合ってもそれは悲しみもすべて忘れて笑いきることは出来ない
胸の中探れば必ず何か喜びきれない理由が疼いている
その疼きは心の中
だから僕は喜びきれない
痒いところには手が届かない
内部の問題だから

でも喜びきれないにしてもその場だけでも笑いたいと満たされたように笑う
それが人間だ

悲しみよりもまず喜びに
満ち足りなさよりもまず満足さが
やりきれなさよりもやっぱり達成感が優先されるべきだ

僕はたとえ完全じゃなくてもその場だけでもいいからと目いっぱい精いっぱい笑っとく
目先に悲しみが見えてても少しの間だけでもと笑っとく

それが絶望しないためのコツ
よりよく生きるための早道だ

だから 悲しみにスマイルを
俺はおまえに悲しまされたら喜びに癒してもらうから負けねえぞと不適に笑う
雨に降られながら理不尽に打たれながら
予想外の冷たさに驚きながらも必死に日が照るのを待つ
だから 喜びに出逢ったとき悲しみには浮かべなかったような最高の笑顔と同時にそれさえしのぐ最高のうれし涙があふれるんだ

苦労や我慢は返るよ
釣り銭みたいに返るよ
だから受け取るんだ
その権利は誰にでもある

生きてるだけでいいから
生きてるだけで笑えるから
生きてるだけでなんて言われても
この涙や笑顔は言葉にできない真実のあらまし

心に染み込んだ悲しみが乾いたらきっとそんな1日に出逢えるから今は堪えていよう。

2009/04/22 (Wed)

[3972] 旅人は荒野をめざす
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕は気ままな旅人で
君も同じく旅人で
この人生は旅路で
君にとっても旅路で
悲しみは僕にも悲しみ
君にも同じく悲しみ
目に映る世界は同じ
行き方が違うだけ
生き方が異なるだけ

だけど旅人 君は旅人
鳥の翼のような自由な心でどこまでも地を歩く
地上が僕らには空で
僕らはその空を飛ぶ鳥なんだ
旅人という鳥なんだ

薄汚れたスニーカーで時間を縮めてゆく
砂時計は少しずつたしかに生まれた瞬間から落ち続けてる
今も 明日も いつまでも死ぬまで

だから死ぬまで僕らは旅人
そこに道があるかぎり
ありふれてても同じ世界でも旅をする旅人
大げさな旅人

僕ら旅人
なのに宛がない
そもそもなぜ歩いてるかわからない
それなのに歩いてる
生まれたからここにいる
不思議なほど意味が伝わらないね
でも旅人は向かう先もわからない場所に向かう
僕や君が笑える場所をめざす

冷たい風に吹かれても
旅人はなぜか死なないで進む
荒野をめざす旅人のように
悲しみに向かって歩き続ける
途中で喜びに出会っても笑いきれずにわびしいのに無理に笑ったり

雨なんか涙に比べりゃ小さいよ
そういう僕はいつまでも旅人
いつまでも旅人
おろかで世間知らずの旅人
そんなんでも旅人
ただ生きる
それが旅人
ただの旅人。

2009/04/22 (Wed)

[3971] 磁石くん 磁石ちゃん
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕らはまるで磁石のようだね
ときに無意味なものまで拾ってしまう
砂鉄のような小さなものを拾ってしまう
夢見るようにあこがれるように僕らは磁石になって引き寄せ合う
反発することもあるけれど
それが心というものです
同じ極どおしでいたいけど僕らは互いに違う性別
だからときにはすれ違ったりもするんだな
僕は♂の磁石くん
君は♀の磁石ちゃん
すれ違うのも当たり前かもね
それでも僕らは愛の磁力で何度でも引き寄せ合うよ
互いを思い合う気持ちのつよさで反発する作用さえ無視してときに度肝を抜くような出会い方をするよ
それが僕らなんだよ

ねえ 磁石ちゃん?
そうね 磁石くん?

アイキャンドゥーイング?

2009/04/22 (Wed)

[3970] 愛欲は素直に君だけを欲す
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ただあなたの傍にいるだけでいい
ただいつまでもあなたの顔を見ていたい
笑った顔 拗ねた顔
怒った顔 泣いた顔

奇跡はメリーゴーランドのようにゆったりと命をおわりへとはこぶ

ただあなたの傍でこうしていられれば幸せ
欲がないという事が僕にはどうやら欲らしくて
「ただあなたの傍にいたい」というただそれだけの小さな欲だけをひとつむき出しにした僕の心
それ以上は望まない 醜くなるから
欲がないといえばそうだろうけど
欲があるといえば欲があるといえる
なくもない欲といえる

あなたの傍が僕にはいちばんの安心できる場所
あなたの隣が僕にはもうふるさとになっている
帰る場所はひとつ
あなたの傍だけ
帰るべき場所はひとつ
あなたの傍だけ

あなたの傍にいたい
これからもいたい
近くもなく遠くもないこの微妙な距離を保って
ときに重なりときに離れて繰り返す毎日の中でお互い大切な事を知る
そんな欲だけが今僕をつき動かしてる

だから欲がないといえば嘘になるし欲があるといえば適当じゃないんだな
だから詰まるところは欲張りでもなければ無欲なわけでもない人です
僕って奴は

そんな僕に君は何を望みますか?
僕はただそれだけを願うから
ただそれだけが叶うなら幸せだから
あとは君が欲を使ってよ
僕に欲をむき出しにしてよ
僕はぜんぜん大丈夫だから
欲張りな君が大好きだからもっと言ってごらん
欲しいもの
そしたら君はカバンひとつでいいと言ったよ

欲がない人 欲張りな人 その中間の人
僕らのこと
素晴らしい位置にいるね

カバンは買うけど指輪もどう?
まったく君は欲がないね
って僕もか…なんて笑うふたり
欲がないわけじゃないんだ
ただお互いがお互いにお互いの傍にいたいという欲しかないだけで
それがフルパワーの欲ってだけで。

2009/04/21 (Tue)

[3969] 短詩
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


思うままに生きてみよう ぼんやりとした理想でも旅に出る理由にはなる
それがやがて大きな夢になる
だから今は目一杯靴を汚そう
目的なんかなくていい
気の済むまでこたえを探せばいい
きっとその繰り返しの中でこたえは見つかるから
今はただぶらぶらしていよう
旅人気取って旅だと銘打って。
↑「旅と人と」

未来がそこにあるかぎりきっと今という時間は消えない
健康に生きる人
途中で自ら死ぬ人
病気で 寿命で 事故で仕方なく死ぬ人
そんな何が起こるかわからない人生の中
僕はたまたま人間でたまたま生まれた
何本か投げられたうちの一本の矢
それが僕だ
だから不思議な事じゃない
神様もいない
宇宙人もいない
だとしても僕はいる
だからロマンを夢みる
神様も宇宙人も奇跡も信じたい
見たことはなくても信じたい
そんな気持ちがなにより明日を生きぬく力になるから
↑「ヒューマン」

君がいる 僕がいる
君から見たら僕はここにいる
僕から見たら君はそこにいる
いつでもそこに ここに誰かしらいる
大切な誰かが
嫌いな誰かが
愛しい誰かが
視界に入り景色を遮る

だから目をそらせない現実からも人生からも
そこに見えているから
僕はたしかにあるものを消せはできない
だからそれから逃げられない 気づかなくてもいるから

鏡を見なくても
僕がいる そしてうしろに君がいる 気配がする匂いがする

でも視界に映す
そうすると安心するから
やっぱりいたんだって思えるから

僕は眼に映してはじめてわかる
あなたの存在のあたたかい大きさや形に気づく
僕は不器用だから目で見ても安心できないから触れたり見たり聞いたり嗅いだり
様々な事をして君がいるのを確かめる
自分が生きてるのを確かめる
そうすることで人は人になる 君も。
↑「生存確認」

2009/04/21 (Tue)

[3968] 兆し
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


災い転じて福と成す

その言葉が本当なら喜びは悲しみの雨がやめばやって来る

晴れの兆しとともに涙にぬれた頬に光は差す。

2009/04/21 (Tue)

[3967] 
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君についた嘘は僕にはくだらないくらいの嘘だ
だけども君にはその嘘が大きな大きな嘘だったんだろ
不器用で愚かな僕が嘘をつけるほど頭がいい男だなんて君は知らなかった
こんな僕の偽りに君はどんな罰をくだすのかなあ
死刑は免れるかな
そればかり…

ごめんなさいじゃもうすまないくらい
ついた嘘はただ一回でもはじめてでも君を深い谷底へつき落とすほどの悲しみを抱かせたんだね

今さら 事の重大さに気づいてもおそすぎて自分の馬鹿さが垣間見えただけ
垣間見えただけ

ひとつの嘘から始まった喧嘩の行く末
さよならの花火が空高く舞い上がる

あとにはそう
残された僕と
冷たいだけの涙
かすんだ景色に溶ける君の背中
泣いていた君の背中があるだけ

よりをもどさないかなんて言えるわけないよ
だから恋はおわり
だから愛はおわり
ただそれだけなのになんでこうも悲しいのかなあ…

それは君に本気だったからでしょうか…

2009/04/21 (Tue)
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